![]() | 小さな国の救世主〈3〉いまどき英雄の巻 鷹見 一幸 メディアワークス 2006-11 by G-Tools |
【反乱軍と政府軍がぶつかれば、セリカスタンを疲弊させてしまう。リューカ姫が暮らすこの国が、いつの間にか好きになっていた龍也は、周りも首を傾げる奇策で龍也は最後のミラクルを狙う!】
「今、私たちにできることは、
あの二人の言葉の力を信じることだけだわ」
愛だけが人を救うのです!
長い間、対立し合う部族をひとつにまとめた龍也。
内戦を終わらせるため、彼がとった最後の奇策は海賊放送。
なりゆきで、おざなりに英雄に祭り上げられてしまった彼と、
偽りなきリューカ姫の言葉が、人々を変えていきます。
他人を信じるということと、自分を信じてもらうということは、
どれだけ尊い行為なのか改めて知らされました。
これまで甘ったれていた龍也もようやく泣き言を口にせず、
任された仕事を最後までやり遂げる大人へ成長していきます。
爆撃をうける電波塔の地下で、恐怖に震え、涙を流しながら、
それでも自分に胸張って笑う龍也が痛々しくて見てられない。
ガキがいつの間にか男になりやがって・・・。・゚・(ノд`)・゚・。
龍也の正体を探りにエージェントがやってきますが、アンタは愛の力を舐め過ぎです。愛でなくて何が世界を変えるんだ!
今回は、乏しい戦力でいかに敵軍を撃退するかではなく、
いかに戦う兵士たちを説得するかに的を絞って展開します。
それも敵味方両方が戦いを止め、共存する道を示します。
龍也の作ったプロパガンダを、北○鮮とかに流してみたい。
オードン族への演説は、イマイチ説得力に欠けて危うかったけれど、リューカ姫のイタコパワーでなんとかなった。
いや、さすがにあれは、話がうまくいきすぎっしょ・・・。
やはり鷹見作品の最後の切り札は、人間の『善なる心』。
ご都合主義や安っぽい奇麗事と言い切ってしまうのは容易いが、そういう自分が醜くて恥かしい人間のように思えてきてしまうのが、ある意味ズルくも上手いよなぁ。
ついにセリカスタンの内乱は血で血を洗う泥沼とならず、
人間としての誇りをお互いに尊重しあう形式で終わりました。
どうして現実社会では、そんな当然であたりまえのことができない人々があふれかえってるんでしょうか。
頭が悪いというのは、それだけで他人に迷惑をかけるものなのですね。
これで完結かと思えば、最後にまた不穏な展開に・・・。
なんかもう、ここで終わっていいから、ネオクーロン書いて!
| ネオクーロンB 鷹見 一幸 by G-Tools |


