![]() | 絶世少女ディフェンソル〈4〉 マサト 真希 メディアワークス 2006-11 by G-Tools |
【また明日。だが、彼らの一途な想いを引き裂くように、“現世”の崩壊が始まる。壮絶な戦いに次々と倒れていく仲間たち。慎とユイナは互いを求めて瓦礫の街を走る。】
はいはいマトリックス
暁歌<オーバード>と名乗る男から、真実を知らされた慎。
世界は、九条とユイナの作り出した虚域によって崩壊する。
彼は世界とユイナ、どちらを選ぶのか!
わらわらと街中にあふれかえるディブレイク集団にワロタ。
なにこのエージェント・スミス!w
それまでの自分の想いを捨て、慎に憎まれてまで、
彼に平穏な日常を返そうとするユイナが健気でした。
それに比べ、慎は初っ端から情けないヘタレっぷりだなぁ。
惚れた女のためなら、世界がどうなろうと信じてやれよ。
その点、千花とリュウトはシンプルでいいバカップルですね。
あれくらいスレ違ってて繋がりあってる姿を見せ付けられると、「ご主人様っていいなぁ、下僕犬っていいなぁ」って思います。
慎×ユイナよりもハマったのは、やはりツンデレ力の差か。
なんというか最後まで微妙な面白さだった。
ついにあのワケワカラン呪文が受け入れられなかった。
最初からキャラも多すぎたんですよねぇ、さらに巻を重ねるごとに王と守護士がどんどん増えていくし。
絶対的に一人一人の掘り下げが甘いのはどうしようもない。
ヒロインの魅力と絵師の努力で引っ張ったようなシリーズ。
ストーリーの骨子やテーマがわかりにくかったりしますが、
概ね、納得できる範囲の結末で幕を下ろしたカンジ。
次回作がどんなものになるか正直不安でなりませんが、
作品を『搾り込む』という概念を身につけて欲しいな。
ラストで、ヴィヴィに萌える委員長に萌えました。以上。