ダフロン

2006年11月13日

ダナーク魔法村はしあわせ日和/響野夏菜

4086008416ダナーク魔法村はしあわせ日和―都から来た警察署長
響野 夏菜
集英社 2006-11

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【クールな首都警察特務捜査官イズーは、捜査中に負った傷を癒すため、田舎の警察署に赴任することに。赴任先は世界最後の秘境、ダナーク村。そこには驚くべき秘密が!?】
「女は、みんな魔女だよ」

いまは魔女っ子と呼ぶ時代

ごく普通のエリート捜査官イズーは、ごく普通の挫折をし、
ごく普通の左遷で、ごく普通の田舎の警察署長になりました。
でも唯一つ違っていたのは、彼が赴任したダナーク村の女性たちは、みんな魔女っ子だったのです!
という書き出しを思いつき、やってみたが元ネタは聞くな。

事件の捜査で心に傷を負った堅物捜査官イズーが、
魔法村なんて常識外れの田舎の警察署長に任命され。
お節介な村人たちに戸惑ったり、お転婆な魔女っ子ビーに振り回されたりしながら、村に馴染んでいく様がいい。
クールなようでお人好しな一面もあったりするイズーや、
いつも元気なビーの意外に律儀な性格も好印象でぐっど。

街中を買い物カゴをぶら下げて箒で空を飛ぶ主婦や、
学校に遅刻しそうになってカッ飛んでいく女学生なんて光景が日常茶飯事のメルヘンいっぱいダナーク村。
でも、見とれてはいけません。ご婦人のスカートを下から覗くような不埒者は袋叩きにあいますのでご注意ください。
「なんでズボンをはかない」というイズーの意見も一理ある。
だが、わかってない! 魔女っ子にスカートは伝統だろう!!

のどかで朗らかな世界観にほのぼのしつつ、
平穏な村にかつてイズーの関わった事件が影を落とします。
しかしまあ凶悪犯以上に魔女は容赦がないですね。
というか"あっち"ってどこでしょうか。とても気になります。
最近、不足がちな乙女分の補給をしたくて読みたくなったが、
これはコバルトに親しみがない男性読者にもオススメ。

そういやどこかで見た絵だと思えば、「桜乃きらほ」か。
あいかわらずこの人はツンツン男を描くのがやたら上手い。

桜乃きらほの恋愛処方箋桜乃きらほの恋愛処方箋
月見 草平

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posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 集英社コバルト文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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