![]() | 悪に堕ちたら美少女まみれで大勝利! ! (HJ文庫) 岡沢六十四 むつみまさと ホビージャパン 2012-05-31 by G-Tools |
異能の力で正義が悪を取締る世界。十王正人は、異能を持たないために組織の入隊試験に落ち続け、絶望していた。そんな折、高校の掲示板で「悪の組織の団員募集」と書かれた怪しいチラシを見て、正人は半ば投げやりに入団。だがそこで出会った少女は、ある意味凄い野望を抱いていた!
悪の味方に、俺はなる!
正義をドロップアウトして悪の組織に入った少年の成り上がりラブコメ。
悪い! さすが悪の組織、悪いな! こんな頭の悪い作品は久しぶりに読んだ(褒め言葉)
正義の組織への入隊を諦め、悪の組織おしり団へと入団した主人公・正人が、参謀として知恵を巡らせたり、美少女たちとラブコメしながら弱小組織を大きくして、正義と立ち向かう展開が熱いです。
基本バカ小説なので頭をカラッポにして読める。いろいろ言いたいことはあるがツッコんだら負け。
正義の組織MINOSへの入隊試験を不当な理由で落とされた正人が、悪の組織で自分の有能さを証明しようとするにしても、女の子のおしりを偏愛してやまない変態少女・波美を団長とする『おしり団』に入団するのは、人生の選択ミス以外の何物でもないんだけれど、機運に恵まれて悪の五大組織の一角までも傘下に収めてしまって組織が拡大し、次第に仲間からの信頼と人望を得て自分の居場所を築いていく光景が和む。
悪の組織とは言えども悪人ばかりではなく、独善的な思想で世界を支配する正義の組織の圧政に対するレジスタンス組織としての側面を持ち、彼らなりの道理や秩序を守って行動しているのが窺えて、周囲には理解されにくい性癖や、望まぬ異能を持って生まれてしまったが故の不幸を少しでも取り除き、何にも強制されない自由を守るために正義の組織と戦いを繰り広げる姿が格好良かった。
まあ実際、主人公は戦ってるヒロインを口八丁で応援してるほかは、イチャイチャしてラブコメしてるだけなんですけどね。モリガンさん可愛いよモリガンさん。清楚お嬢様モードのモリガンさんもいいが、ドS女王モードのモリガン様も捨てがたい。こんな美少女だらけの悪の組織なら誰だって入りたいわー。
オチについてはあまりにもバカバカしいから絶対に触れない。空から降ってくる巨尻なんて無かった。