ダフロン

2012年05月30日

も女会の不適切な日常 2/海冬レイジ

4047280763も女会の不適切な日常2 (ファミ通文庫)
海冬レイジ 赤坂アカ
エンターブレイン 2012-05-30

by G-Tools

ある日ちだね先輩の〈卒業生を送る会〉の予行演習(本番は一年後)をしていると、僕たちは吹雪で学校に閉じ込められてしまった。そこで始まったのはなぜか肝試し。もちろんいつもの無軌道な活動の一環のはず……だが、それはリアル密室ホラー事件の始まりだった。

 その想いは、遙かなる時空を越えて

 モテない女子たちが青春を謳歌するために頑張ってる<も女会>を舞台にした否日常系ラブコメ。

 サスペンス? ホラー? いいや、これは相手を殺したいほどに愛し合っている男と女のラブロマンスだ!
 突然の大雪によって校舎に閉じ込められてしまった<も女会>のメンバーが、何者かに次々と惨殺されていく不可解な事件に巻き込まれ、かけがえのない大切な人となった少女を守りながら、事態を影で操る黒幕の正体を暴き、いつもの日常を取り戻すために奔走する主人公・リンネの勇姿に胸を打たれました。

 ストーカー全開な欲望のままに暴走する雛子相手にぷるぷる震えている繭ちゃんが可愛いです。
 モテない女の子同士でイチャイチャと楽しく盛り上がっている光景を眺めていると、<も女会>じゃなくて<百合女会>なんじゃないかと思うようになってきた。もうリンネは女の子でいいと思う。
 リンネを巡って張り合うユーリと愛の掛け合いも愉快。幼馴染と妹との三角関係美味しいです。

 <も女会>に愛が混ざっていることに違和感を覚えつつも、彼女を含めた平穏な日常に幸せを感じていたリンネを突如として襲った惨劇は、彼の無力さをあざ笑うかのような悪意に満ちていてきつかった。
 急転直下で、またしても不適切な世界へと放り込まれたリンネでしたが、仕掛けられたトリックを冷静に見抜いて、黒幕を逆に出し抜く駆け引きは読んでいるこちらまで予想外の展開で、思わず唸らされました。

 リンネの浮気を誤解して自殺しちゃうなんて愛はいじらしいな。豆腐メンタルの意味を納得した。
 気が強いようでめちゃくちゃ弱い。リンネは愛に依存しているけれど、愛もリンネに依存してますね。
 強大な敵の姿が露わになりましたが、心を開いて信頼出来る味方も得て、一歩前進かな。愛との何気ない日常が誰にも邪魔されなくなるようになるまでには、あとどれくらいの苦労が待っていることやら。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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