ダフロン

2012年05月12日

ブラック・ブレット 3 炎による世界の破滅/神崎紫電

4048864777ブラック・ブレット3 炎による世界の破滅 (電撃文庫)
神崎紫電 鵜飼沙樹
アスキー・メディアワークス 2012-05-10

by G-Tools

ある日。怪物ガストレアの侵入から東京エリアを守っている巨大モノリスの一部が、崩壊の危機に瀕していることが判明する。このままでは、エリアの外で人間を蹂躙すべく待ち構えている無数のガストレアが、一気に侵入してきてしまう……。果たして、東京エリアを救う手立てはあるのか!?

 夢と希望と正義の心のままに

 人類を脅かす怪物と戦う少年少女の近未来ヒロイック・アクション。

 夢も、希望も、あるんだよ。でも、徹底的に救いがNEEEEEEEEE!!! なにこの展開ひどい( TДT)
 モノリスの崩壊から起こるガストレア侵攻による東京エリアの危機が迫るなか、主人公・里見蓮太郎が民警として仲間を集め、無力な人々の盾となるために立ち上がるのだけれど、そんな彼の正義とは裏腹に、目の前に突きつけられる『呪われた子供たち』の残酷な現実に胸が締め付けられました。

 延殊ちゃんだけでは飽きたらず金髪ロリのティナまでも侍らせて、さらには外縁部に住む『呪われた子供たち』の先生をやることになり、常に幼女に囲まれる蓮太郎の幼女ハーレムの充実っぷりがぱないの。
 確かに蓮太郎が子供たちへ向ける優しさは、甘くて現実を見ていないだけなんだけれども、過酷な時代の情勢によって人々の心が荒んでしまっただけで、それが本来あるべき人間の姿なんだと思う。

 ガストレアの侵攻を防ぐべく、民警同士で分隊を組むことになり、探しまわった末に頼りになる人材と出会うことができたけれど、これまた一癖二癖ある面子でどんな連携を見せてくれるのかワクワクする。
 いかに恵まれない境遇にあっても必死に耐え、夢と希望を持ち続けることを子供たちに説いて、命をかけて東京エリアを守る決意を固めた矢先に、蓮太郎と延殊を襲った絶望は……筆舌に尽くし難い。

 ちょっと希望を見せてから絶望に突き落とすとか、作者やってくれたなあああああああああああ!!
 あまりの報われない無残で無情な展開に心が折れました……こういうの、マジキツイわー。
 正義なんてどこにもない世界だからこそ、蓮太郎が正義になって欲しい。すでにメンタルはズダボロだけれど、戦いはこれから。生き残って、今度は理想だけじゃない本当の夢と希望を見せて欲しい。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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