ダフロン

2012年05月11日

メグとセロン VII 婚約者は突然に/時雨沢恵一

404886596XメグとセロンVII 婚約者は突然に (電撃文庫)
時雨沢恵一 黒星紅白
アスキー・メディアワークス 2012-05-10

by G-Tools

メグの元に、ラプトアからの短期留学生だった“新人君”の出した手紙が届く。手紙の内容について一人思い悩むメグ。そして、例年にない大雪が降る中、新学期が始まり、部室へと集まる新聞部のいつものメンバー。手紙の内容を相談するメグ。しかしそれが、新聞部を巻き込んでの「大変なこと」に発展してしまい!

 キスとダンスと婚約者

 格好良いけどヘタレなセロンと天然系(?)のメグと仲間たちの恋と友情とミステリーのドタバタ学園物語

 哀れセロン君、告白される前にフラれるとは、インテリでイケメンでも、やっぱヘタレはダメですねぇ。
 ジェニーの陰謀により、セロンの気持ちを知ってしまったメグが、悩んだ末に新聞部を巻き込むとんでもない事態を巻き起こして、大荒れの嵐の中で揺れ動くメグとセロンの恋愛模様がもどかしい!
 いつになく暴走するメグミカにペースをかき乱されてテンパリ気味のセロン君がちょっと可哀想でした。

 メグミカさんはどこまで鈍感なのか、やっぱり天然なの……。いくらなんでも直球すぎた。
 セロンが根性なしなのは元からですが、あの場面で本当の気持ちを言える男はデリカシーないわー。
 そもそも聞いてメグはどうするの? 自分の気持ちをはっきりさせずに相手の気持だけ聞き出すっていうのはちょっとフェアじゃない。まあそうした男女の駆け引きの拙いところが初々しくて良いのですが。

 そんなギスギスした状況下に持ち込まれた上級生からの依頼は、恋愛に関するもので、セロンが誘惑される現場を見て何故か我がことのように噴気を顕にするメグの姿におおお!っと盛り上がりました。
 事の真相は予想できたけれど、長い間誤解をこじらせ続けてきた男女が招いた結末はやるせない。
 でも、最後にはすれ違ってしまったメグとセロンの仲も綺麗にまとまってくれてほっと一安心。

 そしてラスで再び一巻のプロローグのダンスホールのシーンに戻ってくると、出会ってからこれまでに事件や騒動を繰り返して想いを育んでいった二人の時間の流れを感じますね。いやぁ、青春だ。
 心地良いハッピーエンドでしたが、まだまだ物語はスケールを大幅に広げて帰ってくるとな!?
 久しぶりに懐かしい面々の登場が見られるのかー。オールキャスト編楽しみです。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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