![]() | 子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき (角川スニーカー文庫) 玩具堂 籠目 角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-04-28 by G-Tools |
文化祭が迫り、「ひつじ」喫茶ならぬ「執事」喫茶の準備に追われる「迷わない子ひつじの会」の面面。メイド服に身を包んだ佐々原だが、相変わらず訳ありの女の子たちに振り回される成田真一郎にブチ切れ寸前!?
ハレの日はメイド服を着たい
お人好しな少年とツンダラ少女が推論と過程で事件の真実を暴いていくミステリー。
◆第一話 VS演劇部秘剣帖
時代劇小説の作中で描かれた秘剣の正体を暴く謎解きですが、これは解答に納得がいかないな。
目の悪い人間が、草むらという視界の遮られる中で果たして飛び道具を正確に当てられるのか。
そして剣道経験者ならわかると思うけれど、袴って、結構動きを邪魔するのよね。物を蹴るには向いてない。それよりも、草むらに何か罠があったと思うのが自然じゃないかな。草をアーチ状に編んで向かってきた相手の足を引っ掛ける仕掛けが自分と相手の間に大量にあったとかな。すり足移動だから必ず引っかかる。
◆第二話 々人事件
仙波の文集についての推測はちょっと穿ち過ぎな気がするなぁ。まあ作者が正解と言えば正解なんだろうけれども。事件って言ってもすべてが殺人事件を意味するわけじゃないだろ。取るに足らないような騒動や出来事でも事件って言うし、恋愛事ならどんな些細なことでも当事者にとっては大事件でしょう。
とりあえず、メイド佐々原さんが可愛い。そしてメイドとイチャついてる変態は爆発しろ。
◆VSラオコーン
もはや謎解きですらなくなった。ただのバカップルのノロケ話だこれ。
しかし、ラブコメも大いに結構イイヨイイヨー。こうして周囲のバカップルの熱に当てられて、真一郎と仙波、佐々原の三角関係も、もうちょっと変化があると嬉しいのだが。結局、真一郎の本命はどっちだよ。
佐々原さんは着々とフラグが立ってるが、未だに仙波の方はデレるビジョンが一切見えません。
正直、今回は謎解き要素はほとんどなくて、文化祭というシチュエーションを使って、これまでに『子ひつじの会』にやってきた依頼人たちの後日談を語っていましたが、正直、そこまで興味なかったわ。
このシリーズはレギュラーメンバー以外のキャラクターは、そこまでキャラが立ってるわけでもないし、ほとんど記憶が薄れてたよ。どうせキャラを掘り下げるのであれば、もっと主要キャラに絞って欲しいが、さて、次回は雪山山荘モノ?