ダフロン

2012年04月12日

ライアー・ライセンス 2/市原秋太

4048865501ライアー・ライセンス 2 (電撃文庫 い 10-2)
市原 秋太 モフ
アスキー・メディアワークス 2012-04-10

by G-Tools

『マスカレード・サーカス』から『神器』を守った渉とスバルと朝宮の三人は《シャッタード・スリー》と呼ばれ、学内でも称えられていた。その功績もあり、優秀生(セレクト)に選ばれた渉とスバルは、「御三家」の音井と風祭、そして優秀生の中でも実力者の渋谷と共に新たな怪盗ミッションへと挑むことに……。

 限りない愛の下で

 怪盗を目指す少年少女が嘘と真実で交錯する学園ファントミックアクション。

 怪盗とはロマンに生きる職業だ! 正義であれ悪であれ、彼らはみんな、赤い夢の住人なのだよ!
 神器を守った功績で優等生へと格上げされた渉とスバルが、陰険な先輩たちの権力争いに巻き込まれながら、力を合わせて任務をこなして仲間意識を芽生えさせていく姿が微笑ましかったです。
 相変わらず、誤字脱字の乱れが目立つが、ド派手なアクションの連続は読み応えがありました。

 学園の上級生でトップの実力を持つ三人の先輩ですが、どいつも自尊心が強くてロクでもねぇ。
 生徒が持つシステマも相性次第だと思うのだけれど、自分の力を過信している辺りが受け付けない。それを言い出したら、未だに渉のキャラはイラッとくるのですが、だからこそ生真面目なスバルの正義感や、お調子者の主税の大人の余裕が好ましく映る。力を持つ者であればこそ人格者であって欲しいよ。

 ふとした油断から能力を奪われてしまった渉が、自分の力を取り戻すために、神器を巡る組織同士の抗争に立ち入っていくのですが、あの渉ですら能力がないだけでこんなに足手まといになるのかと。
 もはや戦闘においては怪盗とか関係ないなー。しかし、渉のアンチシステマは向けられた能力に対して対抗能力を発生させるはずで、それならブレインロックを消す能力は生まれてないはずでは……。

 システマ能力をこうやって簡単に奪えたり、コピー出来たりすると、希少性が薄れないかなぁ。
 こうまでしないと渉の能力と釣り合いが取れないから仕方ないのかもしれない。ライアーの正体は確かに予想していなかった相手けれど、だったら何故、渉を放置してるんだろうとそこが疑問。
 因縁深い相手がいくつかの勢力に分かれた三つ巴になってきた構図が、さて今後どう動くか。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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