![]() | 女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 野尻 抱介 富士見書房 2006-10 by G-Tools |
【父を捜しに訪れたソロモン諸島で、ソロモン宇宙協会にアルバイトに誘われたゆかり。アルバイト―そう、協会の開発した宇宙ロケットの、史上最年少の宇宙飛行士に!】
これなんてト○ハンクス?
日本がソロモン諸島で計画する宇宙事業。
しかし相次ぐロケットの失敗により計画打ち切り間近。
そんな中、父親を探しにやってきた女子高生ゆかりが、
小型軽量を見込まれ宇宙飛行士にスカウトされることに。
ロケット打ち上げまでのドタバタあり、宇宙空間でのトラブルありの女子高生版『アポロ13』みたいな物語です。
即席訓練でサドな女医と鬼教官にしごかれつつも、
図太く乗り切っていくゆかりの勢いがパワフルで楽しい。
最初は嫌々だったのが、ロケット作りに関わる人々と触れ合ううちに自然と熱くなっていく姿が青春で初々しかった。
宇宙飛行士に一番重要なのは、どんな状況でも順応できるタフな精神なんだなというのが読んでいて伝わってきます。
『プロジェクトX』的なロケット開発が描かれる前半に対し、
この作品のもう一つの見所であり山場となるのが、
次々とアクシデントに見舞われる宇宙空間のシーン。
遠くはなれた現場と管制室が、それぞれ協力し合って危機的状況をクリアしていく緊迫感と臨場感に手に汗握ります。
旧作のアニメ化にあわせた新装版ということだけれど、
どなたか『ロケットボーイズ』という作品をご存知でしょうか。
ロケットに憧れたアメリカの高校生が、「ロケット部」の仲間とペンシルロケットの製作に打ち込んでいく青春グラフィティー。
作者が「NASAの元エンジニア」という超インテリな肩書き。
高校生の頃にゾッコンでハマっていました。
ロケットは男のロマンという人、素子式新型燃料に燃えた人。
そして学生時代、自然研究部や科学部に入っていた人。
是非このロケットガールシリーズとあわせて読んで欲しい。
![]() | アポロ13 10th アニバーサリー スペシャル・エディション ロン・ハワード トム・ハンクス ケビン・ベーコン by G-Tools |
![]() | ロケットボーイズ〈上〉 ホーマー ヒッカム・ジュニア Homer H.,Jr. Hickam 武者 圭子 by G-Tools |
オススメありがとうございます。
それは読んだことがないですね。
機会があったら探してみます。