殺×愛5―きるらぶFIVE 風見 周 富士見書房 2006-10 by G-Tools |
【ねえ、サクヤ。僕らの“契約の恋”は世界を救う打算と欺瞞に満ちていて。そこには、真心があってはならない。だから、サクヤ。僕は、この気持ちを、殺す。】
男より女が漢らしいときがある!
高天原A生徒会長に本気で惚れました。
中二病でやたら周囲にツンツン当り散らしている密に、
マウントポジションからボコ殴りにする高天原にカタルシス。
恋愛至上主義を訴える彼女の甘ちょろくも熱い叫びが、
脳天にズギュガゴン!と直撃しました。この人は真性だ!
そして密は、まったくもって情けない。
サクヤと密って、もうとっくに相思相愛だったかと。
あれだけ二人が傷つけあって別れなきゃいけなかったのも、
それはお互いの心に本当の愛があったからこそ。
不毛な恋愛をし続けて、いまある大切なものを傷つけて、
それでもエゴと後悔ばかりの、そんな自分が変えられない。
フハハハ、小さい、男が小さいぞ密っ! このクズがッ!!
対天使兵器としての力を失ってしまったサクヤから、
来夏へと世界の命運がバトンタッチ。
ようやく幼馴染キャラの面目躍如というところでしょうか。
いままで不遇な扱いばかりだったのが、ここにきて爆発です。
なんというか、とても健気だ。どうしてあんな冷血漢の幼馴染がこんな素直で温かくて大らかなおっぱいなんだろうか。
鬱展開になるだろうという予想通り、最後は酷い展開です。
密が守ってきたもの全てが本人のいない間に崩れ去ります。
さすがに想像を越えた悲惨さにちょっとビビった・・・、俺はまだ風見周という作家の暗黒面を理解していなかったようだよ。
生き残ってしまった猿渡と珊瑚も次回あたりヤバイなぁ・・・。
この二人は前々から期待してたカップルなので、せめてラブラブ度を上げておいてから退場させてくれ。ならとくに構わん。
でも、俺のにゃみちゃんは返せー!次回あとがきどうなるッ!?