2012年02月22日

鳩子さんとラブコメ/鈴木大輔

4829137312鳩子さんとラブコメ (富士見ファンタジア文庫)
鈴木 大輔 nauribon
富士見書房 2012-02-18

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平和島財閥の跡継ぎ候補・平和島隼人は、メイドの鳩子さんと同居中。彼女は隼人の教育係でもあるのだけど、そのレッスンには主人への敬意や愛情なんてカケラもなく、そのくせやたらと色っぽくて挑発的で――

 それが彼女の帝王学

 大財閥の後継者を目指す少年とその教育係の超クールなメイドの同居ラブコメディ。

 なにこれすげぇ面白い。鳩子さん超COOL! それでいて超HOT! いろいろ素敵すぎました。
 大財閥の跡継ぎ候補となった主人公・隼人が、教育係として送り込まれてきたメイドの鳩子さんに誘惑されたり、虐げられたり、レッスンと称して振り回されつつラブコメを繰り広げていくのが可笑しかった。
 同作者の『お兄愛』のアナザーストーリーといった感じで、一風変わった兄妹のカタチを描いてました。

 ボロアパートの一部屋で同棲生活を過ごす鳩子さんは、幼馴染で義妹でメイドでお嫁さん候補でそれだけなら萌え要素盛りすぎ!で終わるんだけれど、財閥の後継者候補である隼人に帝王学をスパルタ式で教える鬼教官でもあり、色仕掛けで隼人から後継者の座を奪おうとしているライバルでもあり、私生活だけでなく学校生活までも侵略してくる彼女との緊張感の張り詰めた毎日が、刺激的で飽きさせない。

 そしてただ無表情クールでとっつきにくいヒロインというわけでもなく、あけっぴろげで唯我独尊、エキセントリックな行動で平凡な日常風景に嵐を巻き起こす非常に面白い子でした。
 最初はヘタレで優柔不断な主人公に思えた隼人も、野心にあふれる積極的な一面を隠していて、鳩子さんに仕込まれた帝王学で彼女に一矢報いるところもなかなかに一筋縄ではいかないキャラなのもいい。

 メイドのくせに超クールで偉そうなんだけれど、それが凄い様になっている。なんて女の子だ鳩子さん
 読んでいる最中、自分でも気持ち悪いなと思うくらいに盛大にニヤニヤしっぱなしでした。これは人前で読むのをオススメしないな、笑いをこらえるのに相当な忍耐を要求される。
 良くも悪くも正統派ラブコメディ。これまでに読んだ鈴木さんのシリーズの中では最高傑作だと思うわ。

 ところで巻末にMF文庫Jのお兄愛の広告が入ってる。個人的には江藤さんよりこっちとタイアップすべきだったと思う。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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