![]() | フレイアになりたい 岡崎 裕信 集英社 2006-09 by G-Tools |
【赤青白黒の四種からなる神格能力。神格能力者を狩る風間瞳は、ある日フレイアと呼ばれる伝説の能力者候補を発見する。しかし彼女・桜井夕陽は能力の片鱗すら見せない天然娘で・・・】
なにこれ? アンドロメダ大星雲?
乳スケールでか────!!
『ゲゲゲの女番長』の名で怖れられる風間瞳は超能力者。
しかし、過去の自ら失敗により、能力と夢を永遠に失い、
親友・若菜ミサキにも深い傷を負わせてしまった。
他人に力を与えるフレイアの能力を見出された桜井夕陽は、
瞳の過酷な運命を知り、彼女のフレイアになりたいと願う。
「胸革命」を越える巨乳感嘆詞に電車内でビックバン吹いた。
五年と決められた余生を過す瞳と若菜。
そして能力を使うたびに命を消耗していく夕陽。
お互いに限りある短い時間を笑い合い、ふざけ合って生きる三人の少女に、ついに"その時"が訪れる。
自分の残りの命を削ってでも、誰かの運命と立ち向かう彼女たちの想いが切ない・・・。ギャグのようで締めはシビア。
だが問題にすべきは、実に適当っぽい語り口。
ちょ、なんでこんな文章が槍投げなんだよ!!www
始めから完成度を放棄してるのか、表現技法が特殊すぎ!
いままでにない素晴らしい迷文が次々と出てきましたよ。
この私ですら、もう大人になれよと説教したいハッチャケぶり。
同時期に発売された『黄色い花の紅』と比較すれば、
才能の差は歴然だが、その天才を凌駕する悪ノリ。
新城カズマが『ライトノベル「超」入門』で、
「ライトノベルとは面白い(だけ)」と語っていたが、まさに奇を衒っただけの一発芸。それがすべてだワンダフル!!
文章に感性のカケラもないバカ本だし、練り込みも浅い。
読めば誰もが「くだらねー!」と叫びたくなるだろうが、
そんな"下らなさ"が何よりも楽しい。
そしてラストにおいて、そのギャップが活きてくる。
毒々しい絵と文章にさえ目をつぶれば十二分に面白い。
む、よく考えたら絵と文章を見るなって、不可能言ってる?
| 黄色い花の紅 アサウラ by G-Tools |
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