俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ2 (HJ文庫) 藤谷ある 三嶋くろね ホビージャパン 2012-01-30 by G-Tools |
美少女聖職者リエルとして、ネトゲライフを満喫な慧太。ある事情でギルドメンバーたちが急にギルド勧誘に精を出し始めた。コミュ力皆無な彼女たちでは、空回りするばかりで、勧誘などできそうにもない。そんな矢先、カリスマプレイヤーのメルルーナがリエルに接触してきて……
振り向けば君がいる
ネカマの主人公とギルメンの少女たちとのゲーム世界とリアルをまたにかけたオン&オフラブコメ!
驚くほどにラブコメばかりしてまったく話が進んでない。あ、タイトルからするとこれで正しいのか?
主人公・慧太(兼リエル兼騎士様)とのネトゲ上での結婚権を賭け、ギルメンの女の子たちがメンバー勧誘に乗り出すのですが、コミュ障の彼女らにまともな勧誘活動などできるわけもなく、空回りして自爆していく様子に苦笑いしつつ、リアルではさらに輪をかけて残念な子っぷりを晒す光景が愉快でした。
新規ギルメンを募集に意欲を燃やす女性陣ですが、友達が欲しいとかじゃなくて、新たに実装された結婚式システムの条件を満たすための、ただの数合わせとか言ってる時点で、もうなんかね……。
勧誘に慣れてないとか、センスがないとかじゃなくて、そういう思考だからフレンドが増えないんだ。
アバターは美少女なのにどうして慧太(リエル)のように人が寄り付かないのか確定的に明らかだな。
リアルでもバイト先へ押しかけてくる梓月や婚姻届をつきつけてくる妃梨、妹の特権を活かして兄のベットに潜り込んでくる理央、腐女子っぷりを遺憾なく見せつけるましゅー。みんな残念すぎて逆にカワイイ。
唯一、マトモなヒロインだと思っていた美咲さんも、正体はストーカーさんだったかー、稀によくある。
ヒロインの残念さに隠れているけれど、慧太もそれなりに残念な奴ですね。お前の嫁は2.5次元か!
マジでラブコメしかしてなかった。思わせぶりな伏線を立てただけでストーリーが進展してねー。
自分のコンプレックスと向き合って勇気を出して学校へ通い始めた梓月とか、小さなところで変化は起きていることは起きているんだけれども、シリーズとしての着地点が見えてこない。
まあそんな細かいことはどうでもいいので、修羅場をもっと過激によろ。ラブコメの見せ場は修羅場だよ。