![]() | 明智少年のこじつけ1 (ファミ通文庫) 道端さっと 春日 歩 エンターブレイン 2012-01-30 by G-Tools |
幼なじみの明智京太郎は、今日もお決まりの台詞をつきつける―「小林くん。キミがこの事件の犯人だ!」ってオレを犯人扱いすんのはもうやめろ!おまけに文美は「すごいわ、名推理!」なんて合いの手打つし二重ちゃんに至っては「兄さんをイジめないで」と叫んでドロップキックを繰りだす始末。

主人公の小林くんが理不尽なイジメにあってるだけで、全然面白くないっす(´・ω・`)
学校内で毎度巻き起こる怪奇事件に自称名探偵の明智がしゃしゃり出て犯人探しを始めるのですが、なにかと小林くんを犯人に仕立てあげようとする明智の推理が理不尽でイライラしました。
小林くんが真犯人じゃないとわかっていて、ふざけてやっているところがタチ悪いです。なんだコイツ。
いつも状況証拠だけで無理矢理小林くんを犯人に名指しして、確たる証拠も出せず、アリバイがあっても「双子トリックだ」と言い張る、いくら反論してもああ言えばこう言う会話にほとほと嫌気が刺しました。
明智の推理を面白がって煽る文美、デタラメを信じ込んで暴力を振るう二重の女子二人も面倒くせぇ。
いくら幼馴染みだからと言っても、どうしてこんな奴らとつるんでるのかまったくわかりません。
そして事件自体の真相も関係者たちが勝手に深読みして噂話を膨らましているいるだけで、そもそも事件でも何でもなかったり、しょうもないオチだったりと、空騒ぎしているだけで徒労感がパネェ。
小林くんは普通に友達思いの好青年なのに、迷惑な幼馴染たちのせいで周囲から白い目で見られるわ、教師からの心証は悪くなるわで、肝心のその友達が最低すぎる。これは立派なイジメだろう。
何故に明智がことあるごとに小林くんを犯人扱いしたがるのかについては、一応目的があったことが最後に提示されるのですが、目的からするとすごく迂遠な方法すぎてリアリティに乏しい。
とにかく明智の推理は読んでいて不愉快になるだけなので、1〜3章は読む価値すら無い。第4章だけは幼馴染の人間関係がやっと描かれるようになってきて、見所はそれぐらいだったかな。



小林君を犯人に仕立て上げますけど、それはただ単にギャグなわけで。最後はちゃんとした推理で締めますし。
キャラクターの性格も、個性が合っていいと思いますよ。
ていうか逆に、キャラに個性がない、ただの凡人がずーっとまじめな推理をするストーリーなんて面白くないと思いますよ?そんなん学校の図書館の本と同じじゃないですか。
ま、あくまで私個人の感想ですがね。
ギャグなのはわかってるんですが、オチの付け方が毎回天丼なのはダメだと思うんですよ。
お笑い芸人なら、話し方や仕草で天丼ギャグでも笑えるんですが、文章では同じギャグの繰り返しは飽きるだけだと思いました。
登場人物がユニークであることは否定しません、小林くんとか好きです。
ただ明智少年のキャラを愉快に感じる読者って、少ないんじゃないかなぁと思ったり。
まあミステリと思って読んでいたので、あまりの「推理の無さ」に失望してしまって評価が辛くなってしまったのは否定出来ません。