![]() | 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫) 鳳乃一真 赤りんご エンターブレイン 2012-01-30 by G-Tools |
親父に勘当された八真重護が向かったのは、太平洋の人工学園島。そこで待ち受けていたのは極貧学生生活と、借りた激安アパートに取り憑いた美少女の霊だった! この奇妙な出会いから俺は島の各所に埋蔵された“七々々コレクション”なる宝物の争奪戦に巻き込まれていく!!
人の夢は終わらない!
最強地縛霊少女(ただしニート)の"埋蔵金"をめぐる、奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル。
夢やロマンを熱く語っていて、これは面白い!ページをめくるごとにワクワク、ドキドキがとまらない。
親から勘当同然で学園島にやってきた主人公・八真重護が、アパートの部屋に住み着いた美少女幽霊・龍ヶ嬢七々々と出会い、生前の彼女が島の各地に遺した"埋蔵金"をめぐり、遺跡に仕掛けられた罠を掻い潜り、財宝目当てのライバルたちと敵味方入り乱れて繰り広げられる宝探し&争奪戦バトルに大興奮!
主人公・重護の同居人であり、今では日がな一日中プリンを食べながらネトゲ三昧のニート地縛霊の七々々ですが、生前は学園島を作り上げた七人の天才の一人で、数十億単位の遺産を持った完璧超人というのも驚愕ですが、それよりもトレジャーハンターだった彼女が遺した不可思議な力を持つ魔法の道具"七々々コレクション"の存在に好奇心と冒険心をかきたてられました。
自分勝手だけれど寂しがり屋な七々々を殺した犯人の手がかりを求めて、重護も宝探しに参戦するのですが、仲間として共に遺跡に挑む自称名探偵・壱級天災の言葉がいちいちかっこ良すぎる!
代々続いた実家の家業を継ぐことを否定し、島に逃げてきた重護にとって、周囲に笑われても恥じることなく己を貫く天災の生き方が眩しく、でも自分は彼女のように一途に夢を追うことが出来なくて懊悩する姿がもどかしかった。もう名探偵メインヒロインだろこれ! 七々々さんまじ空気。
謎を解き、遺跡の奥深くに眠る秘宝を手に入れる。今も昔もそれは人間の飽くなき欲望だけれど、欲望があるからこそ人間は成長でき、人は願いがあるからこそ己を切磋琢磨し、より強くあらんとする。
敵も味方も、善も悪も区別なく、登場人物たちそれぞれが己の夢と信念のために命を賭け、魂を燃やして財宝を追い求める生き様に感動しました。これは久しぶりに傑作級の新人の予感。
ときにPVも公開されているけれど、未読の方はネタバレに注意。


