ダフロン

2006年10月03日

暗闇にヤギを探して/穂史賀雅也

484011711X暗闇にヤギを探して
穂史賀 雅也
メディアファクトリー 2006-09

by G-Tools

【真面目なのにぼーっとしているように見られてしまう草加合人。ある授業中、彼は机の中から一枚の便箋を見つける。この手紙をきっかけに、彼の不思議な体験が始まるのだった!】
「ごめんなさい、おいしかったです」

これどこの文学妖怪?

机に置いていたノートを謎の『ヤギ』に食べられた合人。
『ヤギ』の正体がクールな美貌で有名な生徒会長・千早千歳だと知ったあと、彼と彼女の不思議な関係が生まれる。
紙を食べる新機軸のヒロインへ存分に想いを馳せましょう。

始終ローテンションで周りに流されやすい合人。
そして世間知らずなお嬢様である千早先輩とも掛け合って、
物語全体が非常にまったり、のんびりしてます。
しかし、そこへ幼馴染のツンデレがうまく勢いをフォロー。
この着ぐるみ少女の方が、むしろ『ヤギ』より不思議なキャラ。
コミカルな着ぐるみから剥き出たムッツリ顔がなんかイイ!

キャラはどいつも癒されるが、ただエピローグが物足りない。
風子はなぜ着ぐるみを愛着するようになったのか、
先輩はちゃんと食事をとれるようになったのかか、
千早先輩の父親の自殺動機などの謎はスルーしたたまま。

それに千早先輩を探す途中で、なんで猫に着いていくのか、
あの場面だけ唐突に現実感が喪失して何事かと。
変に印象的なシーンで終わらせようとか狙わないで、
エピローグでしっかりと後日談を補間すべきでしたよ。
一つ一つの設定に意味付け、価値付けがあれば、もっと深みがでたんじゃないかなぁ・・・。

話は変るが、きっと遠子先輩は紙魚の妖怪だと思うんだよ。

”文学少女”と飢え渇く幽霊”文学少女”と飢え渇く幽霊
野村 美月 竹岡 美穂

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posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(5) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバック有り難うございます。

このお話は続編があるのではないのではないでしょうか
取り敢えず、ここでの話はここまでで次ぎ楽しみにね
と言えそうですね。

ちょっとビターだけど、ほのぼのといした雰囲気。
素敵なイラスト。
自分は結構この話は好きですね
Posted by 影法師 at 2006年10月22日 23:24
そうですねぇ、たしかに続編がありそうな幕切れです。
私もこの雰囲気は嫌いじゃないです。
ただ一巻目からいくつも疑問点を積み上げたままなのは、いただけないかな・・・と。
Posted by 愛咲優詩 at 2006年10月23日 00:21
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暗闇にヤギを探して
Excerpt: ラストのぶった切りには少々物足りなさを感じますが、 余韻を与えるという意味ではこれはこれでアリかな、と。
Weblog: Alles ist im Wandel
Tracked: 2006-10-05 11:07

暗闇にヤギを探して
Excerpt: 穂史賀 雅也 暗闇にヤギを探して ■評価 C?? ■基本情報  著:穂史賀雅也  イラスト:シコルスキー  レーベル:MF文庫  初版発行:  賞:第2回ライトノベ..
Weblog: エンタメ系で逝こう!
Tracked: 2006-10-13 09:05

暗闇にヤギを探して/著:穂史賀雅也【MF文庫J】
Excerpt:  やっぱり小説は面白いなーと思ったわけです。  タイトルがネタそのものになってるのでキャラについてはあまり触れられないのですが。だからちょっとしたあらすじも言えない、みたいな? まあ、ヤギさ..
Weblog: 字遊室
Tracked: 2006-10-16 17:32

書評/暗闇にヤギを探して
Excerpt: ☆☆☆ 暗闇にヤギを探して 著者/穂史賀雅也 イラスト/シコルスキー MF文庫J
Weblog: ライトノベル名言図書館
Tracked: 2006-10-18 01:22

暗闇にヤギを探して(穂史賀雅也)
Excerpt: 発売日にはスルーしていたのですが、ブログ「積読を重ねる日々」吉兆さんのこのエントリを読んで購入を決定。もちろん好みが全部合うわけではないのですが、吉兆さんの切り口とか眼...
Weblog: F.Y.A.E./review ver.
Tracked: 2006-10-25 10:46
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