![]() | 競泳戦隊ミズギーズ (ガガガ文庫) 舞阪 洸 黒銀 小学館 2012-01-18 by G-Tools |
競泳水着に身を包んだヒーローが密かに悪を倒す…そんな町に転校した神楽岡藻琴は、新しい高校で自分の殻を突き破ろうとしている。平凡な自分を変えようとしている。しかし、転校初日にいきなり度肝を抜かれてしまう。教室の中で競泳水着の女子が普通に授業を受けていたからだ。
水着姿の正義の味方
競泳水着に身を包み悪を倒す女子限定のヒーロー戦隊ミズギーズの百合風味な戦隊ストーリー。
作品の方向性がいろいろ迷走している感じだけれど、ガガガ文庫はこれでいい。
高校の転校を機にそれまでの平凡な自分を変えたいと思っている主人公・神楽岡藻琴が、転校先の女子高で個性あふれる少女たちと出会い、非日常の状況に巻き込まれていくトンデモ展開に胸躍る。
しかし、『競泳水着』、『百合』、『戦隊』の3つのテーマの化学変化からくる世界観が独特すぎる。
転校して早々、両刀使いの美少年風少女・百合原に見初められ、その繋がりで姉御肌の姫川や漫画家見習いの星置といった一風変わったメンバーのグループの中に溶けこんでいく姿に和む。
自分たちが周囲と浮いてしまっている自覚はしっかりとあって、それでも折り合いをつけて周囲と馴染もうと努力している振る舞いが、やはり集団心理が支配する女子高の学生ならではだなぁと思ったり。
そんな人とは違った彼らですら学校では普通に過ごそうとしているのに、競泳水着で平然と授業を受ける相内さんのインパクトが際立っていました。何なのこの子、近寄りがたくて逆に面白いんですけど。
相内さんを始めとする水泳部の部員+顧問が、パワードスーツである競泳水着をの力を借りて競泳戦隊ミズギーズとして密かに悪を倒しているという設定がこれまたぶっとんでた。マジこれなんなん。
水着姿の女子高生ヒーローというテーマだけみるとはっちゃけてて面白そうなんですが、中身はと言うと、百合原グループとの仲睦まじい様子だけが大部分を占め、肝心の競泳戦隊ミズギーズの活躍が冒頭部だけという、百合コメとバトルのいったいどっちを強調したいのかよく分からない仕様になっていて、ほぼキャラ紹介だけで1冊費やすあたりがなんとも勿体無い。悪の秘密結社とかいるんですかね?


