ダフロン

2006年10月01日

七姫物語〈第4章〉夏草話/高野和

4840235619七姫物語〈第4章〉夏草話
高野 和
メディアワークス 2006-09

by G-Tools

【七宮の称号を持つ空澄姫は対立していた三宮常磐姫と会談し、その和解を人々に示した。だが、各勢力との対立はまだ続く。出会い、すれ違い、そして再会し、少女は歩き続ける。】

毒が!毒がない!


毎度毎度、久しぶりなシリーズ、『七姫物語』。
七宮カセンと三宮ナツメの争いもようやく和睦し、
されど東和を巡って数々の人物たちが揺れ動きます。
ぶっちゃけ、半分まで読んですっかり放置してたよアッハ
すみません。だってあまりにもアクがないんですもにょ・・・。

なんせぬるい! 空気がぬるい!
肝心の登場人物が、揃いも揃って暢気者。
様々な策謀が絡み合い、巡り合う陰謀劇のはずなのに、
相変わらず淡々として朗らかな陽気に毒気を抜かれます。

体質的に清らかすぎる水は合わんのかもしれんね。
不透明に濁った水の中にいないと落ち着かない。
いつからこんなに汚れてしまったのでしょうか。
なんかやたら背筋がかゆくなるのいやあぁぁぁああ!!

おそらく電撃文庫一"ぬるぽ"なシリーズだと思う。
カラの未熟だけれど純粋なセリフが温度を下げてる。
でも、トエルとテンにかまわれる光景は結構好きです。
昔のお稚児さんに半セクハラかますエロ武将みたいな?
みたいというか、まさにその通りなんだけどさ。

物語の具体的な着陸地点が見えないまま、
フワフワと浮いているこのシリーズですが、
一宮、二宮と対抗していく中でトエルとテンが、
どのようにして自らの本性を明かしていくかが興味深いな。
果たして歴史の寵児となるか、乱世の兆児となるか。

まあそんなことよりも、どうか毒をください。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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