ダフロン

2006年09月30日

骨牌使いの鏡 3/五代ゆう

4829118598(骨牌使い)の鏡 (3)
五代 ゆう
富士見書房 2006-09-20

by G-Tools

【〈異言者〉の悪意が世界を襲う。新たな王に民は歓喜を叫ぶ。すべての物語はここに語られ尽くす。ハイ・ファンタジーの金字塔。珠玉の幻想叙事詩、ついに完結!】
「栄えあれ、王に! 我らを導く、冠なき王に!」

あまりに圧巻すぎて声もない!

アトリを助けるために命を投げ出したフロワサール王。
しかし偉大なる兄を継ぎ王となるべきロナーは、<王冠の天使>の力を拒否する。それは骨牌に頼らない国を作るために。
謎めく<十三>に隠された存在をアトリが受け入れるとき、
骨牌をめぐる物語は、いまこそ語りを終えられん。

ジェルシダと<十三>にまつわる過去が明らかになり、
彼女とベルシャザルの純愛から生まれた悲劇の物語が、
二人の姿身であるアトリとロナーの愛によって綴じられたことになる最後は、まさしく物語にとっての最善の結末。

誰もが骨牌に惑わされ運命を翻弄されてきたこの世界で、
王でありながら骨牌の力を使わない道を選んだロナーにも、
非常に胸のすく思い。
「人は人の力だけで道を拓かなければ、何にもならない」
改めて人間の気高さを目の前につきつけられました。

ユーヴァイルの凍心やモーウェンナの憂いなど、
個々のキャラの掘り返しについては、若干ペースが速いようにも思いますが、彼らなりにふさわしい末路だったと思います。
<十三>とアトリの対話は、すべてがうまい具合にハマった。
ただ、一番面白かったのは、エレミヤの豹変ぶりだったりw

美しくもあり、重厚感ある読みごたえを感じさせるます。
日本にもこんなファンタジーがあったのかと唸るばかりです。
昨日今日ラノベに触れた素人にはオススメできないが、
多くの本を読んだあとに、振り返って読んで欲しい一冊。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(4) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、つれづれ読書日記のSENと申します。
トラックバックありがとうございました!
こちらからもトラックバックさせて頂こうと思ったのですが……なぜか弾かれてしまいました。(泣)

以前、『付喪堂骨董店』にトラックバック頂いた時はちゃんとお返しできたのですが……原因不明です。(gooの不具合?)

そこで、このコメント覧に該当記事URLを貼り付けさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
Posted by SEN at 2006年11月13日 19:48
返信が遅れ大変申し訳ありません。
まったく構いません。
不具合はなんですかねぇ・・・私のとこもブログによっては送信できない場合もありますし。
Posted by 愛咲優詩 at 2006年11月18日 20:36
御快諾頂きありがとうございます〜。
異なるブログ同士の相性って、謎ですよね……。
言及リンクあるなしでも変わるし、単純に弾く場合もあるし、やってみないと解らないことが多いです。

拙ブログの記事はこちらになります。

http://blog.goo.ne.jp/sen-linn/e/edefcbe78d397e8d3e6480f731f87c2a
Posted by SEN at 2006年11月20日 21:18
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