ダフロン

2012年01月13日

金は彼女の回りもの/時田唯

4048861662金は彼女の回りもの (電撃文庫)
時田 唯 ひいろ
アスキー・メディアワークス 2012-01-07

by G-Tools

突如、母の残した借金2千万円を背負うことになった高校生・中村透。そんなピンチを救ったのは、同じ学園に通う美人お嬢様・家宝茜だった。透は恩人である茜に「僕を担保に、いや下僕にしてください!!」と恩返し大作戦を敢行するが、ある事件のせいで人間不信に陥っていた茜は透を信じることができず。

 お嬢様と下僕の約束

 借金男子の真心がお嬢様の冷えた心を温めるほんわか主従ラブコメ。

 主人公、ピュアすぎる! この男、聖人君子か! 非の打ち所が無いぞ! ( ;∀;)イイヤツダナー
 借金を肩代わりする代わりに大富豪のお嬢様・家宝茜の下僕として仕えることになった主人公・中村透が、持ち前の誠実さと真心で人間不信に陥った彼女の心を開いていく光景に和みました。
 最初はお金で始まった繋がりが、やがてかけがえのない主従の絆に変わっていくのが素敵でした。

 借金から自分と妹を助けてもらった恩を返すため、毎朝家まで迎えに行ったり、真心を込めてお弁当を作ったり、誠心誠意仕える覚悟を決めた中村透の徹底したご奉仕ぶりに好感を抱きました。
 莫大な遺産を相続し、お金目当てで近づいてくる汚い人間ばかりを見てきたために人間不信になってしまった家宝茜も、彼の行為を勘ぐりつつ、次第に一緒にいることで癒されていく姿が微笑ましい。

 急接近する中村透と家宝茜の関係を、かねてから中村透に片思いしていた幼馴染の吉田さんや義妹の知香が危ぶんで妨害を仕掛けるも、逆に二人の仲を進展させるばかりというのも可笑しかった。
 お互いにライバル視しながらも女同士の友情も芽生えていき、パーティで親戚連中から孤立する家宝茜と中村透のサポートをしたりと、中村透に負けず劣らず正々堂々としたいい娘さんだったなぁ。

 中村透がどんな大金を積まれても決してお金ではなびかないのも、お金では買えない大切なものをすでに心に持っているからでしょうね。家宝茜も彼と一緒にいることでそれが得られるといいのですが。
 正直、作品の設定からして某人気漫画のアレですが、こちらの主人公はなんのスーパー使用人能力も持ち合わせていない普通の人間で、そんな普通の人間が必死に頑張るから燃えました。続編期待。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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