緋弾のアリア XI (MF文庫J) 赤松中学 こぶいち メディアファクトリー 2011-12-21 by G-Tools |
『師団』と『眷属』の争いに身を投じたアリアとキンジ。その最中、キンジは自称「妹」のかなめと同居生活中だ。この事態に黙ってはいられないバスカービル女子の面々が、かなめに「決闘」を申し込む。キンジはその決闘でかなめ側に付くことになり……?
人間は不完全であるが故に
武装する探偵、『武偵』の卵の少年少女たちが凶悪犯に立ち向かう学園アクション&ラブコメディ。
Gの血族はみんなツンデレか! 男のツンデレは可愛くないわー需要ないわー。
かなめと名付けられたジーフォースとバスカービルの女の子たちの容赦のない熾烈なリベンジマッチと、それに続く最先端兵器を用いるジーサードとキンジの白熱した激戦に血肉が沸き立つ。
このシリーズの最大のウリである超人バトルがパワーアップして帰ってきた。やっぱりこうでなくては。
かなめに負けたこととキンジを取られたことへの女子陣の嫉妬が生々しいけれど、決闘でリベンジを果たした後の切り替えの速さは・・・なんでそんなすぐ仲良くなれる・・・女って怖いわー・・・。
体育祭イベントは、よいインターバルにもなったしお約束のサービスシーンが美味しい。口絵と挿絵でバスカービル全員の水着カットがあるのが素晴らしい。こぶいちさんはいつも最高の仕事をするな。
再来したジーサードからバスカービルと戦うように強制されるかなめだけれど、その行動に迷いが生まれたのは人間の心が芽生えたからで、その心が芽吹いたのもそれこそ最初から兵器なんかではなかった証拠でしょう。人間を否定するジーフォースだけれど、彼やキンジの発揮するHSSは紛れも無い感情の力で、感情があるからには彼もまた無機質な兵器ではない。完全な存在なんて夢物語。
お互いに新たなHSSのモードの発揮、戦いの中で編み出される新必殺技の応酬が圧巻でした。
いくら技術が発達しても、最後にモノをいうのは根性論という泥臭さが男臭くてかっちょええです。
『眷属』との戦いはまだまだこれからだけれど、着実に味方を増やして勢力を増しているのが心強い。
しかし、これまたクリフハンガーな引き・・・あざとい実にあざとい! 続きが気になって仕方がないぞ!