![]() | ジャストボイルド・オ’クロック うえお 久光 メディアワークス 2006-09 by G-Tools |
【人類が「家電」と共生している世界。探偵ジュードと相棒家電の黒猫アル。お金はないけれど、今日もそれなりに、なんとかやっている彼らは、とある理由から、人探しの依頼を受けることに】
「おれのはハードボイルドじゃない、おれのはジャストボイルドさ。ちょっとちょーどいい感じ」
ゆで卵は半熟が美味い!
元ヒーロー、今はしがない探偵のジュード。
企業が街を作り、安全の広告塔として存在するヒーロー。
生まれついての珪素脳でパートナーの家電と繋がる、
人間と機械が共生する社会で起こったヒーロー殺人事件。
ジュードとアルのゆるゆるトークが可笑しいSFアクション。
変身ヒーロー世界だけれど、決して暑苦しく燃えたりしない。
むしろ無理せず、無茶せず、自分にぴったり、頑張ろう。
お互いポジティブ!にハイタッチなお気楽気質に和みます。
いい加減でもジュードが無責任や自分勝手に映らないのは、
過不足なく身に合った事柄の意味での『いい加減』だから。
リセットできない過去と亡き友を想っては涙する。
されど命も危うい状況を余裕で笑いとばしてみせる。
ただ自分を責めて頑なに生きるよりも、すぎた過去を乗り越えて、しがらみに縛れずに明日を駆け抜ける。
それこそがタフな男のハードボイルドなのかもしれません。
世界観がとにかく面白い。
人間のパートナーの「家電」と言っても、目覚まし時計や掃除機、製氷機といったものからバズーカや航宙機まで様々。
性格も人間以上に個性的。
とくに殺し屋と弾丸のコンビがお気に入り。扱いやすっ!w
うえお久光と藤田香の「悪魔のミカタ」のベストカップル。
It編から早2年。そろそろ続刊がでないかなぁ・・・。
それだけは開き直らずなんとかかんとか頑張れ。
家電で思い出したが、Amazonの新発売ブックリーダーは、
なんだってこんなカウンタックのようなフォルムなんだ・・・。
ソニーのリブリエといい、もっとハードボイルドでかっこいいデザインのブックリーダーが欲しいです。
Amazon Kindle:アマゾンの電子ブックリーダ@Engadget