ダフロン

2011年11月19日

このライトノベルがすごい! 2012

4796687165このライトノベルがすごい! 2012
『このライトノベルがすごい!』編集部
宝島社 2011-11-19

by G-Tools


■このライトノベルがすごい! 2012■
■総合ランキングTOP10■
@ ソードアート・オンライン
A 「とある魔術の禁書目録」シリーズ
B ベン・トー
C 円環少女
D バカとテストと召喚獣
E 僕は友達が少ない
F 丘ルトロジック
G 「涼宮ハルヒ」シリーズ
H アイドライジング!
I 雨の日のアイリス

 今回から作品部門のランキングの集計方法が変更したことにより、ランキングに大変動が起きました。
 協力者、HP、モニターの3つの票数を「一定の母数に揃え、得点を投票数と母数の比率で換算したポイント」として集計するという、成程よくわからない計算式で結果が決まったようで(誰かわかる?)
 それにより協力者の票のウェイトが重めになったランキングになりました。

 年々、増加するWeb投票数によって、「Web人気投票」、「売り上げランキング」と揶揄されてきた『このラノ』が、時代の流れに合わせてバランス調整に着手したようです。
 まあ噂話を聞くと、去年のWebアンケートで作品部門1位枠に禁書、キャラ部門男子に上条当麻、女子に御坂美琴とだけ記入して、あとの欄全部空白という投票が相当数あったそうで!
 今回の集計方法の変更は、そうした投票者への対応のようです。

 1位は協力者、HP、モニターの票数を広く獲得した『SAO』。2位は貫禄の看板作品『禁書目録』。そして3位は毎年じりじりと順位を押し上げ、放送しているアニメも話題の『ベン・トー』。
 協力者、HP、モニターのポイントの内訳を見てみると、3者のバランスのよい『SAO』はまさに旬と言っていいでしょう。HP、モニターのポイントが多い分、協力者のポイントの少ない『禁書目録』は市場に人気が浸透しており、逆にモニターの少ない『ベン・トー』はまだまだ一般の知名度は低めと言った分析もできます。

 それ以下の順位を見ても、HP&モニターからの票でランクインを果たした作品と、協力者の票によって順位を引き上げられた作品とで、はっきり分かれているのが興味深いですね。
 7位の『丘ロジ』は、協力者の間でも意外だったようで、1位には投票しないものの4、5位枠に投票している方が多かったようです。9位の『アイドラ』は1位に投票した人が一定数いたようで、っていうか私だ!やったよ!アイドライジング!大健闘の9位!可愛いよモモちゃん最高に可愛いよ!
 ちなみに2位に投票した『変態王子と笑わない猫。』で私のコメントが採用されました。もう大満足。

 今回のランキング結果は早くも巷で賛否両論を交わしていますが、『このラノ』本来のコンセプトである「人気作に埋もれがちな新人、新作を掘り起こす」という趣旨に戻り、いわば原点回帰といえるかな。
 「人気」のランキングから、より信頼度の高い「人気の質」のランキングになったのではないでしょうか。
 ランキングを見て初めて作品名を知った方は、これを機に新規開拓に乗り出してみてはいかがでしょう。

 今年も編集にたずさわった方々、お疲れ様でした&ありがとうございました。

posted by 愛咲優詩 at 00:18| Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
単純な売上ランキングになるよりはいいランキングでしたが
大ヒット作品以外がマイナーを通り越してオリコン圏外クラスの作品ばかり上位で
中堅や今後が期待される新作が下位に留まったことが少し批判されているようですね。
私もオカルトロジックは大好きでしたがここまでの上位だと少し戸惑うこともあったり。
いずれレーベルの主力になるような作品は今回下位だった作品から来そうですね。
HP票だと10位以内にはいっていたココロコネクト等。
まあある意味では本当に下からの開拓ではありますが。

また、HPが強いとただの人気ランキングになってしまうとはいえ
HPで4位の化物語が30位以下になったりと「協力者が無しだと上位になれないが協力者さえつけばそれ以外皆無でも上位に立てる」という点に若干のバランスの悪さを感じました。
HPやモニターは大ヒット作を押しますし協力者は超マイナー一押しで来ますから
何らかの手法でこれから伸びていく中堅作品に票を持っていく制度の導入があれば嬉しいですね。
ガイドブックとしてはその辺も外せないでしょうし。
Posted by 通りすがり at 2011年11月20日 16:21
バランスの悪さを感じるのは、やはりHP&モニターから、協力者がかけ離れているのも勿論ありますが、逆に言えば、HPとモニターが似か寄り過ぎているというのもあります。
一般的な中高生であるモニターに比べ、ネット上で作品の評判を収集しているような読者としてHPは設定されているので、HPはモニターと協力者の中間層として機能して欲しいんですね。
しかし、実際はそうなっておらず、ほぼモニター側に寄った投票になってしまっている。

協力者がデビューしたばかりの新人や、発売されたばかりの新刊を押すのは、むしろ当たり前なんですよ。そういう開拓者的な役割を求められていますから。
そして協力者も極端にマイナーな作品を押しているつもりはありません。新作であっても、発売当時、かなり話題になって騒がれたり、売り上げの評判が良かったりといった、発売したてだけれど人気の作品を押しています。

むしろデビューして騒がれて半年も経っている『アイドライジング』や『丘ルトロジック』は、マイナーでもなんでもないんじゃないかな。というのが協力者の感覚です。

中堅どころであれば、『SAO』なんてまさに中堅じゃないですかね。中堅の感覚もまたズレているのかもしれませんが……
Posted by 愛咲優詩 at 2011年11月22日 02:02
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