ニーナとうさぎと魔法の戦車 4 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) 兎月 竜之介 BUNBUN 集英社 2011-10-25 by G-Tools |
クーがラビッツを離脱する!? ラビッツの動力手・クーに届いた一通の手紙。それは尊敬する先輩からの国立学校への復学の誘いだった。喜ぶクーだが、一方エルザは不機嫌きわまりなく、ひどい言葉をクーに投げつけてしまって…?
私とあなたの関係性
魔法で動く戦車に乗って街と人々の平和を守る戦車隊の少女たちのミリタリーアクション。
お前ら、のろけすぎだー! 女同士でイチャイチャしおってからに! いいぞ、もっとやれ!
持病により放校処分の身だったクーの復学が許されることになり、ラビッツを離れざるを得ない彼女と喧嘩別れしてしまうエルザの寂しがり屋で似た者同士な二人の乙女の友情物語が素敵でした。
天然眠り姫クーとツンデレお嬢様エルザの夫婦喧嘩が美味しすぎます。
いつも一緒にいるニーナとアリスの年少組の仲睦まじさが微笑ましいったらありゃしない。
言ってみれば共依存なんだけれど、後ろ向きなアリスを前向きなニーナが引っ張っていって、ニーナもアリスを守るという使命感が生まれて、いい意味で支えあってお互いに伸ばし合っているんですよね。
一方、先輩であるエルザとクーはちょっと離れ離れになった途端に不安定に……ガチ百合だな!
ラビッツにやってくるまでそれぞれ苦難と困難に満ちた過酷な境遇を体験してるから、お互いに甘えてしまうのは仕方が無いんだけれども、それで仲間に迷惑をかけてしまうのは許されませんよね。
アリスとニーナの説得で素直になったエルザが連れ戻しに行こうとするも、時すでに遅く、実験体として眠りについてしまったクーにヒヤッとしましたが、王子様から眠り姫への目覚めのキスに大興奮。
大スペクタクルなバトルシーンも扱ったけれど、気づいたら1冊まるごとのろけ話だった。
話を強引にまとめすぎじゃないかと思うところもありましたが、ニーナの周辺のキャラにスポットを当ててキャラを掘り下げていく第二部の最初の配役としてはエルザとクーは最適だったかな。
次はドロシーとキキかな。サクラさんは……早くいいお相手が見つかるとイイネー。