僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 平坂 読 ブリキ メディアファクトリー 2011-09-21 by G-Tools |
学園祭に備えての活動を開始する隣人部のメンバーたち。紆余曲折の末、文化祭の出し物の内容は映画作りに決定し、脚本は夜空が担当することに。だが、やたらと小鷹との過去の関係を強調する夜空と他の女子部員たちとの間に不穏な空気が流れ始める。
今を大切に生きること
学校に友達のいない高校生の男女が部活動で友達作りを目指す残念系青春ラブコメディ。
肉がメインヒロインすぎて夜空が生きているのが辛い。なーんか、徐々に夜空の株価が落ちてくよ?
学園祭に向けて隣人部で映画を撮ろうということになり、脚本作りや配役決め、撮影に励む彼らだけど、次第にそれまであえて目を背けてきた肝心なことと向き合わざるを得なくなっていく姿が切なかった。
今回は短編でありながら一貫したストーリーの中で、それぞれのヒロインが引き立ってました。
夜空って実は隣人部の中でも一番精神的に不安定なキャラですよね。あの偉そうな態度も本当はの自信のなさの裏返しで、星奈に勝てるところといえば小鷹との幼なじみの立場ぐらいしかない。
だから、それを強調したい気持ちもわからないでもないけれど、自分と小鷹を投影しようとするのはやりすぎでした。みんなで作ろうとしている映画ですし、そこは我儘を通して良いものではないですから。
なので、星奈と小鷹の幼なじみ&婚約事実の発覚は、なにかと過去に拘る夜空には少しいい気味だと思ってしまった。過去にしがみついていないで、もっと今を大事に生きて欲しいな。
実は人気者だった小鳩ですが、周りがああも特別扱いしてくると、逆に居心地悪いでしょうね。喧嘩するほど仲が良いといいますが、マリアとは自然体で遊べるから、いいストレス発散になってるんだろう。
星奈は相変わらず肉でメインヒロインやった。残念は残念だが、夜空のようにジメジメとした陰鬱さとは真逆のカラッとしたおバカっぷりが可愛いんですよね。夜空も嫌いというわけではないんだけれども、僻みっぽい内面がジワジワと評価を下げていく・・・・・・。作者、夜空のこと嫌いなの?
迷走する小鷹たちを見かねて本音を言ってしまった理科は読者の思いを代弁していた。
本編は大きなターニングポイントを迎えましたかね。アニメ版も放送開始間近で、ゲームやフィギュアへと広がっていく『はがない』ワールドを期待してます。