ダフロン

2011年09月13日

はじめてのクソゲー/麻宮楓

4048708694はじめてのクソゲー (電撃文庫 あ 25-6)
麻宮 楓 ネムネム
アスキー・メディアワークス 2011-09-10

by G-Tools

目当ての国民的ゲームが売り切れたその日、何気なく目に入った一本のゲームソフト。それはありとあらゆるバグだらけのクソゲーだったけど、その出会いはまさに運命であり、人生の分岐点とも言え、長く険しい道のりの記念すべき第一歩だった──。

 正しいクソゲーの遊び方

 クソゲー好きな女の子と一緒にバグだらけのゲームのクリアを目指す少年のゲームライフコメディ

 クソゲー好きな女子とかマジ最高じゃないですかー! ゲームが嫌いな男子はいません!
 クソゲーとは知らずにバグだらけのRPGを衝動買いしてしまった主人公・遊真が、クソゲーをこよなく愛するヒロイン・雪緒のサポートを受けながらクソゲーをプレイしていくうちに、クソゲーならではの魅力と奥深さを味わって、それまで知らなかった未知の世界へ視野が開けていく感覚が爽快でした。

 それまでメジャーなタイトルのゲームばかりを遊んできた遊真が、初めてプレイすることになったクソゲーに怒りを覚える気持ちもわからなくないけれど、メジャータイトルでは絶対にあり得ない不条理なバグを攻略することに情熱を燃やす雪緒は、それこそまさしくコアゲーマーの魂を備えてますね。
 ゲームの楽しみ方がなにか間違ってるかもしれないが、ゲームの楽しみ方は人それぞれですし。

 バグによって引き起こされる地形ハマリや詰みルート分岐、ストーリーやゲームバランスを無視して出現する強敵に苦しみながらも、雪緒からのヒントを得て、詰んだかに思えた状況に予想外の突破口を切り開いてゲームを進めていく姿に思わず熱くなりました。工夫と発想が
 RPGのセオリーを無視してくるゲームに対し、セオリーにはない攻略法を見出すところが興味深い。

 バグがあったり、難易度が高すぎたりするゲームをクソゲーと言い切るのは簡単ですが、むしろゲーマーならそういうゲームにこそ燃えるべきなんでしょうね。メジャーゲームなんてぬるいぬるい。
 「自作の改造ポケモンを友人にプレイさせる」シリーズなんかはプレイヤーに知性を感じられて感動しますね。未だにこの動画はポケモントレーナーの伝説。あー、ぼくも雪緒ちゃんと一緒にクソゲーしたい。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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