ダフロン

2011年08月29日

白翼のリンケージ/赤井紅介

408630631X白翼のリンケージ (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 10-15)
赤井 紅介 IsII
集英社 2011-08-25

by G-Tools

人を異形の存在へと変貌させるウイルスが蔓延する現代。ウイルスの別作用によって楓と明日花は、互いの命を共有する「リンク」に繋がれたまま、異形の化物との戦いへと身を投じていく!! 赤井紅介の真骨頂! 苛烈な伝奇アクション!!

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 ウイルスにより人間から変貌する異形の怪物イルを狩る少年と少女の物語。

 まず主人公が幼稚だし、ヒロインは生意気だしでキャラクターが好きになれませんでした。
 二人とも短気で口が悪いわ、周囲に迷惑をかけているのに自己中心的な態度が読んでいて腹立つ。
 出会ってすぐから喧嘩ばかりしていた二人が、いつの間にか普通に仲良くなってるんだけど、そんな信頼関係を築くに至るようなフラグはなかった。まったく、わけがわからないよ。

 女性はウイルスに感染しにくいという理由から、イル退治の実働隊が女子ばかりというのは、まあいい。
 しかし、なんであんな防御力皆無のヒラヒラのウェイトレス服で戦ってんのか。感染を防ぐ抑制剤を打っているとはいっても、イルの牙や爪の攻撃から身を守るための防護服くらいは必要じゃないかなぁ。
 そもそも内閣調査室が喫茶店を経営している時点でリアリティが感じられないんだけど?

 片方の得た感情や痛みがもう一方の身体にフィードバックしてしまう一心同体の設定は、前に作者が書いていたシリーズでもあったし、お互いの意志では離れられない関係に突然陥った男女が、そこから愛や信頼を積み重ねていくというのも王道だと思います。ただ、肝心の男女の心の交流が描けていない。
 感情が繋がっていても、大切なのは行動だろ。男は女のために戦い、女は男のために尽くす。

 そういう行動を繰り返していくからこそ読者も登場人物の気持ちに共感を得られるのだけれど、それがこの作品はおざなりで、作中の主人公とヒロインの心の中だけで勝手に盛り上がったり、落ち込んだりしてるだけで、読者に彼らの行動原理が理解不能になってしまう。これはいけないと思います・・・・・・。
 それと終盤に設定を詰め込みすぎじゃないかなぁ。勢いはあるんだけど、裏目に出てしまってる感じ。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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