はるかかなたの年代記 3 夜魔が踊る (はるかかなたの年代記シリーズ) 白川 敏行 ふゆの 春秋 集英社 2011-08-25 by G-Tools |
バカンスで海水浴に訪れたユウたち。ユウとアレットは換象の共鳴を特訓するが、その副作用である強い快感に影響されてうまくいかない。一方、この地ではカティアを造ったあの男が恐るべき計画を!? 夜の海では悪魔がダンスをする…!
真夏の海の恋の宴
それぞれに秘密をもつ3人の少年少女が出会い友情を深めていく学園ファンタジー。
アレット会長が正妻で、グロリア先生が愛人だった。そしてカティアはすっかりいらない子に・・・・・・。
夏の休暇にバカンスへとやってきたものの、そこには人々を恐怖に陥れる計略が待ち構え、幾多の勢力が衝突を繰り広げるなか、信じる友人と力を合わせ切り抜けていくユウたちの姿が眩しかった。
気づいてないのはユウ本人だけで完全にハーレムだこれ。しかも新ヒロインも続々とキター!
<共鳴>の快感に翻弄されて妙な雰囲気になってしまうユウとアレットが初々しかったり、ユウの前ではどこか無防備で純情な乙女ちっくなグロリア先生がやたらと色っぽくてたまらない。
カティアも含め、ユウのために己の才能を磨き、その身を尽くす決意を固める女の子たちが健気。
ユウも次第に積極性が芽生え始め、元来の優しさに頼もしさも加わってきたかな。
新兵器の実験のために無差別テロを起こす博士や機関の企みは悪辣かつ非道極まりない許しがたいものだけれど、そんな大騒動の渦中でも人としての良心を見失わないミリィは偉かった。
ユウたちも、自分の欲望のためではなく、誰かの幸せためにと願うからこそ、それまでの限界を越えることができるんだろうなぁ。お互いを庇い合い、お互いに高め合う友情が素晴らしかった。
異能バトルについてはインフレ懸念はあるのだけれど、よく考えれば、元からチートだしな。
ようやくユウたちのレベルについてこれる敵が現れ始めたと考えるべきなんだろうか。
とりあえず、自分は十色持ちだのなんだの強さをアピールしている方々は、それは三下の台詞ですから・・・・・・。
マリーやカレンといった新キャラの登場で、今後の彼らにどんな嵐が待っているのか期待が高まる。