![]() | 疾走れ、撃て!6 (MF文庫J) 神野オキナ refeia メディアファクトリー 2011-08-24 by G-Tools |
ダイダラの大規模発生の予兆を察知した軍上層部は、小隊に対して特別任務を与えることを決断する。激戦の予感に怯える理宇たちの予想に反して、与えられた任務は前線ではなく、国民的アイドル「リヴァーナ」の護衛任務だった!!
戦場に立つアイドル
異次元から現れる怪物に魔法の戦車に乗って戦う少年少女の軍隊青春ラブコメ。
スーパーロボットは男のロマンですよ。という、これまでとは趣の異なる世界に突入していったな。
国民的アイドル・リヴァーナの護衛任務を与えられ、喜び勇む紫神小隊でしたが、敵であるダイダラのまたも予想外の行動で窮地に陥り、次第に追い詰められていく緊迫した展開にハラハラさせられました。
徐々に『万能の杖』としての理宇の秘密も明かされて、ダイダラたちの謎にも迫っていきますね。
ツンデレ委員長の五巳さん回でしたね。理宇に頼りにされて胸をドキドキさせたり、憧れのリヴァーナに親しげにされ感極まって嬉し泣きしてしまったり、いつも厳しい彼女の隠れた人間味が感じられた。
アイドルの存在に浮かれるのは五巳さんだけでなく小隊メンバーも同様で、いまではすっかり軍隊生活が身に染まってきた彼らも、やっぱり年相応の若者たちなんだなぁと、ちょっとホッとしますね。
はしゃいでるばかりもいられずに再び前線へと赴くんだけれど、生態を変化させたダイダラたちがまたしても予想不能な攻撃に打って出てきて、ダイダラたちに包囲され前線で孤立していく理宇と、リヴァーナを守って逃走劇を繰り広げる五巳さんの双方の場面での大ピンチに手に汗握りました。
助けも期待できない状況で、それでも己の成すべき責務を投げ出さない彼らの姿が胸につまる。
絶体絶命の理宇を土壇場で救った新兵器のびっくりどっきりメカは、流れとしてはいいんですけど・・・・・・これまでの話の方向性が変わってきちゃうなぁ。スーパーロボット無双はあんまり望んでなかった。
戦闘パートもいいんですけが、理宇、ミヅキ、虎紅らの恋愛模様はまったく進展しなかったなぁ。理宇が次第に物事に動じなくなってきている・・・・・・理宇さんパネェ。次回でそろそろ終わりが見えてくるかな?