![]() | デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット (富士見ファンタジア文庫) 橘 公司 つなこ 富士見書房 2011-08-20 by G-Tools |
高校に転校してきた十香は、鳶一と事あるごとに喧嘩を繰り広げ、毎日が修羅場な士道。唯一心休まる自宅に帰れば、訓練ということで十香との同居イベントが発生。動揺する士道の前に、第2の精霊が現れて――!?
少年がヒーローになる理由
世界を壊す精霊とデートしてデレさせて世界を救う新感覚セカイ系ボーイミーツガール。
初っ端からギャルゲ全開ですが、それが嫌味に感じない初々しいラブコメを演じているところが良い。
十香との突発的な同居生活に戸惑っていたところ、新たに現れた精霊・四糸乃との関係を誤解され、気まずい雰囲気に陥る士道ですが、それでも自分の意志で精霊を救うために奮闘する姿に魅せられた。
好感度が一段階アップしたのか、わりとラッキースケベが多めでたっぷり堪能できました。
十香のドタバタの日常を過ごし、精霊という存在を理解し始めたのか、妹の琴里から命令されるばかりではなく、自分が精霊たちを救わなくてはという積極性が士道にも少し芽生えてきたかな。
しかし、相変わらず士道を支援するスタッフたちの恋愛観は偏ってる・・・・・・ダメだ、こいつら。本人に任せてた方がうまくいくだろ。草食系のツラして士道さんの天然タラシっぷりはパネェわー。
四糸乃と親しげにする士道を見て、生まれて初めての嫉妬に心を揺さぶられる十香の乙女心がいじらしく、また士道に精力剤を一服盛って色仕掛けを迫る鳶一が可愛いくてたまりません。
誰よりも争いを嫌う優しい心を持っているのに、精霊というだけで忌諱される四糸乃が哀れです。むしろ人間の方が凶悪じゃないのかと思うけれど、そんな人間にも良心が残っていることを士道が示してくれて本当によかった。
人間より強い戦闘力を持っていても、その心までが凶暴で残忍だとは限らない。お互いに理解を求め、種族の差を乗り越え歩み寄るのが真の解決法だと、鳶一たちASTも早く気づいて欲しい。
士道の能力の秘密もちょろっと明かされてきましたね。十香との約束があとあと問題にならなければいいのですが・・・・・・。次回はついに琴里の正体に迫るお話かなぁ。修羅場らしいド修羅場が見たい。


