2011年08月17日

のうりん/白鳥士郎

4797366907のうりん (GA文庫)
白鳥 士郎 切符
ソフトバンククリエイティブ 2011-08-12

by G-Tools

県立田茂農林高校―通称『のうりん』。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん…!?

 人間は大地に根付いて生きている

 元・超人気アイドルと田舎者の少年の農業学園ラブコメディ。

 農業高校の生徒は、みんなバカばっかりなんだなぁ(※あくまでも作中に限った話です)
 岐阜県の農業高校に突如として転校してきた元・超人気アイドル・木下林檎。その彼女にイチから農業を教えることになった主人公・耕作と変人だらけな友人たちの掛け合いが、まさに爆笑必至でした。
 文章とあわさった挿絵の使い方が秀逸。そしてパロディネタやネットミームの鮮度が新鮮すぎるw

 超人気アイドル"草壁ゆか"の熱烈なファンであったアイドルオタクの耕作ですが、イザ本物の彼女が目の前に現れたことに戸惑い。それまでの癒し系アイドルのイメージとあまりにも違う無表情で無愛想な林檎との距離感を掴みかねていた耕作でしたが、幼馴染の農や親友の継といった仲間たちを交えたドタバタ農業ライフを過ごしていくにつれ、少しずつお互いに打ち解けていく光景に心が和みました。

 農業も楽しくて癒されることばかりじゃなくて、牛や豚鶏といった家畜の命を奪うことへの覚悟であるとか、野生の動物と農業との関わり、農薬や化学肥料による大地への汚染など、農業をするにあたって直面するハードなテーマも盛り込まれていて、とても考えさせられました。
 動物と人間、そして大地との共存共生の道を目指す農業高校の生徒たちの姿が格好良かった。

 キャラクターや会話はコメディだけど、やってることはガチで農業だった。あと畜産についても少々。
 現実の農業高校への取材に1年かけたというだけあって、ギャグ要素を抜きにしても読める内容でした。
 むしろギャグがブッ飛び過ぎててどこからツッコむべきかわからねぇよ! 耕作も十分に変態でしたが、優等生の顔して継の方がやばかった。まあ一番やばいのはアラフォー教師・・・アレはもう人としてダメだと思います。

 これまでのシリーズは打ち切りが多かったけれど、これはバカ売れてるっぽいし、期待できるかな。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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