![]() | アルテミス・ファウル―永遠の暗号 オーエン コルファー Eoin Colfer 大久保 寛 角川書店 2006-03 by G-Tools |
【悪の天才少年アルテミス・ファウルは、スーパーコンピューター、『Cキューブ』を作り上げた。彼はアメリカ人のビジネスマンに取引を持ちかけるが、事態は思わぬ方向へ―。】
「キューブは暗号化されている」
「どんなふうに?」
「『永遠の暗号』をハードディスクに組み込んだ」
万能コンピュータ、『Cキューブ』を発明したアルテミス。
悪名高い米国のIT長者ジョン・スピロに商談を持ちかけるも、
ふとした油断からキューブを奪われてしまう。
自分を庇って命を落としたバトラーの復讐のため、アルテミスはエルフの警官ホリー大尉と共にキューブの奪還に挑む。
燃えよ、天才少年
またもや悪の頭脳が冴え渡るアルテミス。
少年紳士なインテリキャラが、キレると負けず嫌いな少年へ、
されど頭の中は誰よりもクールに犯罪計画を練る。
たった一人で独自の『永遠の暗号』を作り出してしまったり、
超人キャラなのは間違いないが、違和感は感じない。
優れた頭脳と人格に自然なバランスがとれているんだよね。
一方、キューブの力を解放する『永遠の暗号』を狙うスピロ。
まさに米国版ホリエモンとしかいいようがねぇ!
頭は悪くないはずなのに、個人的な感情に流されるばかりで
株価しか見てないから落とし穴にあっさりハマるんですよ。
うわぁ、すげぇ。しょうもない末路までそっくりさん。
まさにテクノファンタジー
妖精の地下世界が実在するファンタジーな世界観。
されど、楽々と『万能の魔法の力』だけでは解決させない。
『Cキューブ』を守るハイテク技術の粋を結集した防犯システムを破るのは、あくまで人間の知恵と機転、そして発想。
アルテミスとスピロの悪知恵くらべは、まさに『オーシャンズ11』をのような高度なサスペンスにまとまってた。
最新テクノロジーと妖精の魔法の融合という、新しい境地。
妖精たちが使う道具も、近未来のITツールばかりで面白い。
作者はきっとEngadgetブログの愛読者だ。
こいつはガジェット中毒者の臭いがプンプンすんぜぇ───!!!
最後には「金がすべてじゃない、大切なものは他にある」。
そう気づいたアルテミスの心地好い成長で終わりました。
作者はこれで三部作として完結する予定だったらしいが、
あまりの人気に四巻も発売したとか。そりゃ面白いもん当然。
悪党だが、人として最後のラインは決して踏み越えない。
英国紳士のように気高く、それでいて家族思いの一面もある。彼はまさに世界の子供たちの悪のヒーローの理想像だよ。
以下、駄文
ときに私もEngadgetブログの愛読者。
PS3発表以降のあのブログでのソニー叩きワロスw
「ソニー」で記事検索をかけると酷評の出ること出ることw
まあソニーの電子ブックリーダまた延期は、ちょっと私も興味あったから工エエェェ(´д`)ェェエエ工って気分になったよ。
リブリエは外見がダサイから購買意欲が沸かないんだよ!
実はPSPは持ってるんだけど。
先日のPSPファームウェア 2.80公開で「RSSチャンネル」利用可能なったし、もうしばらく待ってればPSPで小説を読める時代もくるんじゃないかと期待してるそんな妄想癖のある俺。
一度でいいから「持っててよかったPSP」と言わせてくれ。
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