ダフロン

2006年07月27日

神様のおきにいり/内山靖二郎

4840115737神様のおきにいり
内山 靖二郎
メディアファクトリー 2006-07

by G-Tools

【稲村智宏の家には、妹のような少女の家神・珠枝が同居している。ある日、国土交通省の男が現れたことで、近隣に棲む妖怪たちとの賑やかで騒がしい生活に】

「おまえのシャツを借りているぞ」
「借りてもいいから、ズボンもはけよ!」
「安心しろ、ちゃんとパンツははいている」
「あたりまえだ!」

十分えろりぃよwww


家を司る神様のくせに自由奔放な少女、珠枝。
人に知られてはいけないはずなのに智宏の学校にはやって来るし、家の中ではシャツ一枚でいたりと。
無邪気なのか、遊ばれているのか分からない彼女の仕草に、いつも智宏はドキドキさせられる毎日。

穏かな日常が一転、珠枝を巡り妖怪だらけの非日常に。
なんだかんだボヤきながらも珠枝を放っておけない智宏。
うわ、シスコンだよこいつ。間違いない、すでに末期。
いや、その気持ちわからなくもない!!
「幼いのに老獪」な神様キャラにデレデレになってしまうのは、
哀しき男の業といふものよ。

むしろ大流行

そんなきまぐれな珠枝と智宏の絆が微笑ましい。
そして楠木妹とコヒロのコンビも面白気でよかった。
単なるバカと冷静なお守りが、事態を余計にかきまわす。
一方、やけに人間臭い桜の精、好香に準ヒロインの座を奪われてた幼馴染の瑞穂はイマイチだったかな。

ヒロインとしても、一般人すぎて地味だった。
エピローグで、ちょっと智宏といいムードになるシーンでは、
幼馴染と結ばれるかわりに珠枝が消えたまま帰ってこないじゃないかと内心ガクブルだったのは秘密だ。
昨日読んだ本の影響か、「さよなら、いもうと」とデジャヴった。

とくにエンディングが私のおきにいりです。
自然と笑顔が浮かんでハッピーな気分になれた。
昔は妖怪も人間も身近な存在で垣根もなかったんですよね。
ほのぼのとした妖怪たちに親しみあふれるストーリーでした。

なんかこう、監禁しても合法なカンジがとにかくよかった。

さよなら、いもうと。さよなら、いもうと。
新井 輝

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posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(4) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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