ふらぐ・ぶれいかぁ―フラグが立ったら折りましょう (電撃文庫 く 8-1) 黒宮 竜之介 はりかも アスキー・メディアワークス 2011-07-08 by G-Tools |
ここ十文字学園に立つ“伝説の木”は、木の下で告白した男女の間に恋愛フラグを立てるという力を秘めていた。そんな木を巡って火花を散らす2つの裏組織がある。一方はが「リア充、全滅しろ!」とフラグを折る《アルテミス》。対するは「非モテ、ひがむな!」とフラグを守る《アポロン》。
末永くお幸せに、リア充爆発しろ!
伝説の木の立つ学園で恋愛フラグを巡って恋とバトルが渦巻くフラグ粉砕型ラブコメ。
他人のフラグをへし折っておいて自分たちだけはちゃっかりフラグを立てるのか、酷い奴らだなオイ。
その木の下で告白したカップルに恋愛フラグを立てるという"伝説の木"の力を巡り、リア充派と非モテ派の抗争に巻き込まれた主人公・直樹が目覚めた異能で周囲のフラグをぶち壊しつつ、ヒロインたちとのフラグを乱立させていく展開がとても王道のラブコメで始終頬がゆるみっぱなし。
"伝説の木"の作るフラグをぶち壊す能力を持つ直樹を取り合って、派閥もタイプも異なる美少女たちが繰り広げる修羅場が美味しかった。彼女らの魅力に惑わされまいとする直樹の妙に律儀な性格は好感。
ただ他人の恋愛を邪魔していることについて、ただアルバイト感覚で「お金を貰っている仕事だから」ではなくて、真剣に本当に正しいと思っているのか、行動に自分の意志があるのか考えて欲しかった。
桜子みたいな猪突猛進で真っ直ぐな人間にとっては、恋愛は誰の力も借りずに自分の努力と誠意で成し遂げてこそ価値があると言えるんだろうけれど、世の中、彼女のように強い人間ばかりじゃないですよねぇ。最初のキッカケがないとどうしても先へ踏み出せない人の方が多いんじゃないでしょうか。
恋愛経験の差なのか、恋愛観において桜子は理想主義者、舞は現実主義者なんだろうなぁ。
相手への想いが純真であれば、結ばれた過程はどうあれそれは純愛じゃないのかなと思ったり。
だが、何とも思ってない相手に告白されて無理矢理くっつけられる場合もなきにしもあらずだけど。
伝説は、あくまでも伝説だからよくて、変に本物の力を持っているから話がややこしくなるんだよなぁ。まあそうでないと面白くないですが。ラブコメと異能の組み合わせがユニークだった。次回作にも期待。
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