メイド刑事 2 早見 裕司 はいむら きよたか ソフトバンククリエイティブ 2006-07-12 by G-Tools |
葵、スターになる!セレブ夫婦の裏の顔
【映画ファンドを巡る詐欺事件の調査を頼まれた若槻葵。さっそくメイドとして雇われるが】
「メイドは金じゃ動かないんだ。
まして筋の通らない金じゃあな」
シビれた!
熱い、熱すぎるよ葵さん!
今回もメイドの義理人情見せてもらいました。
そして騙されてなお、夢にかける女優の生き様。
仕事に誇りを持つ映画人たちの情熱と心意気。
アホなタイトルなのに。どうして魂に響くよねぇ。
毎度のことながらノリの良い悪役ワロス。
しかし、勝手に『メイドの一里塚』なんて立てちゃ駄目でしょ。
通りがかったお年寄りがビックリして、ポックリするじゃない。
ってか、いつもどこに収納してんのよ。
葵のお見合い!? 花嫁衣裳は死に装束
【とある名家で花嫁候補が次々変死するという。葵は花嫁候補として近づくことに】
スラダンwww
お見合いシーンや花嫁衣裳がどうとかよりも、
急に御主人様が人間味を滲み出しはじめたぞ。
段々と意地悪にというか、確実に遊んでたよこの人。
やっぱこの話で最も腹黒いのは、この寝たきり青年ですよ。
実は自分のために花嫁修業をさせてるんじゃないだろうな?
まあそれ以上に朝倉老人の経歴が気になる・・・・・・。
悲しき同窓会、葵の王子様!
【葵宛てに届いた同窓会の招待状。父の自殺の真相を巡り、ついに黒幕が動き出す】
「でもあの炎の中からどうやって」
「理屈じゃないんです」
封殺した!
面白ポイント多すぎですよ。
本人から理屈じゃない言われたよどうするよ?
やはりあのメイド服も超合金クイックルワイパー同様、
技術の粋を結集しちゃったりしたシロモノなんだろうか。
何やってんの日本の警察・・・・・・。
ようやくシリーズの核心にも迫ってきた感。
話が大きくなってきましたが、メイドに世直しまでさせる気か。
3巻の構想はもう作者の中にあるらしいですが、どこまで加速させるつもりですか。やっべ、すんごい楽しみ。
ホント、悪ノリだけで突き抜けたごり押しの力作だよな。
財産や家柄なんてのは、あくまで装飾品であって。
人間性の貴賎とは、そんな借り物の価値などに依存せず、
どこまで素っ裸の自分を誇って勝負できるかですよね。
つまり年中全裸の私と君らでは人間の格が違うということだ。