 | 世界は悪魔で満ちている? 相原 あきら メディアワークス 2006-07 by G-Tools |
【中学生のマコトくんがトイレで個室のドアを開けてみると、そこにはパンツ丸見せ状態の女の子。しかも彼女には悪魔の尻尾が生えていて。脅迫から始まるラブコメディ】
まれに人間が天使や悪魔として覚醒する平凡な世界。
お約束の「個室トイレでバッタリ！」なハプニングで、
同級生の少女イシダさんが悪魔だと知ったウチダくん。
証拠の写真まで握った彼は、一つの脅迫をして･･･。
どうみてもパンツです
本当にありがとうございま眼がッ！眼がああああああ！！
イシダさんが、眩いばかりに輝いて直視できないっっっ！！
淡白だけど腹悪いウチダくんに脅迫され弄ばれる彼女。
しかし、いつの間にか「脅迫しなさいよ」と立場が逆転。
求められもしないのに、毎日お弁当を作ってきたり、
デートに行ったり、実はツンデレだったのかよっ！
いや、アホです
エロとアホに特化したラブコメです。
登場人物が一斉に駆け抜けていくギャグセンスがワラタ。
ライトノベルにおける「起承転結」の配置も上手い。
とくに最後の六章のハチャケっぷりが下らなすぎて素敵。
しかし、地の文がごった煮で決定的に読みづらい。
こういった独創的なテキストでの挑戦は面白いが、
いかせん、自分の文章スタイルを確立できてないのか、
読み手への描写が曖昧で違和感を与える。
これは原稿の段階で厳しく指摘していれば、
もっとスマートな仕上がりになったはずだよなぁ。
最近の電撃文庫は、高回転の出版は良いのだけれど、
どうも乱雑製造機になってねぇとか不安を湧かせてみたり。
文章力とかヌキで、私的にはヒットでしたがナー。
メタ系とか、キテレツな文章が好きって人は、まあ一読。
