ダフロン

2011年06月14日

カミオロシ 縁結びの儀/御堂彰彦

404870558Xカミオロシ―縁結びの儀 (電撃文庫)
御堂 彰彦 さらち よみ
アスキーメディアワークス 2011-06-10

by G-Tools

神社にまつわる恋愛成就のおまじないの噂。その神社に課外活動で訪れた生徒たち。その中に玖流緋澄と識読美古都はいた。学年で双璧をなす秀才、才媛の二人だが、顔を合わせば皮肉の応酬となる間柄。おまじないとは無縁の二人だった。神社に訪れたほかの生徒たちは奇妙な顔ぶれだった。

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 うーむ、なんというかシリアスでホラーな雰囲気は伝わってくるのだが、果たしてそれが読者にとっての物語の面白さや興味を惹くものとなっているのかどうかは疑問に感じてしまった。
 まあクールだけど朴念仁の主人公と美人だけど検のあるヒロインやどうにも利己的な脇役たちが個人的に好きになれなかったという、いつも酷評してしまうときのお決まりの理由からなんだけど・・・・・・。

 あと推理パートが解決編として機能していないのじゃないかというのもある。神様を信じていないリアリニストの主人公が、自分たちが遭遇してしまったオカルト的な事件を理論的に考察していくんだけれど、結局は超常現象的な力が関わっていることを認めてしまっているので、なんだそりゃあ・・・・・・って。
 被害者たちが何故死んだのかなんてどうでもいいから、どうやって死んだのかを説明してください。

 騒動の構図が解明できても、それで誰が救われるわけでも、誰かの悪事が暴かれたわけでもなく、そもそもからして推理する必要も被害者や容疑者と関わる必要もなかったんじゃないかな。
 もし主人公がなにも行動してなかったルートを考えても、多分、エンディングはいまと変わらず、死ぬべき人間が死んで、生き残るべき人間が生き残っただけでなにも変わらないと思うんだけど?

 脇役たちも事件が起きてわかりやすくパニクって、被害者に近しい人たちが狂気に走ってと、現代の高校生にしては著しく理性の欠ける行動ばかりを取っているのもなんか素直に飲み込めない。
 最初の被害者がなんで幼馴染との口論ごときで神降ろしの儀式なんてしようと思ったのかとか、そのための正しい手順をどこで知ったのかとか、その辺りも曖昧だしなぁ。
 あとこの刑事、なんでこんな唐突にでてきて怪しさ満点なのか・・・・・・。

 前作の『付喪堂骨董店』はとても好きだったけど、このシリーズはちょっと合わなかった。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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