![]() | 子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき (角川スニーカー文庫) 玩具堂 籠目 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-05-31 by G-Tools |
「子ひつじの会」に持ち込まれた相談に微妙な反応を見せるなるたまこと成田真一郎。その上、いつもなら積極的に解決しようとする彼が――。「成田くんが使い物にならないんです」。佐々原の訴えに仙波がとった行動は
人の情けは誰が為に
一般生徒から持ち込まれた悩みを仮定と推論で解決していく学園パズル・ミステリー。
◆第一話 VSメドレー
事件前後の状況の変化を元に、容疑者たちの行動を読み解くかたちの論理パズルですね。
真実かどうかの証拠はなく、ただの仮定といっても、相変わらず仙波の推論には説得力がある。
容疑者たちの得意とする水泳のフォームから個人の性格まで当てていくのはちょっと論理の飛躍にも感じたが。事件解決よりも事件にしないことを考える真一郎がよかった。
◆第二話 EXモルグ養生記
水着回だー。真一郎をちょいちょい気にする佐々原さんが可愛いですキュンキュン!
珍しく事件らしい相談事が持ち込まれない回でしたが、風邪でダウンした女の子を気遣ってあげただけなのに憎まれ口を叩かれて、性格全否定とか、真一郎の報われないっぷりがすごい。
不甲斐ない自分を見られた照れ隠しなのはわかるんですが、仙波ももうすこし素直に感謝しても。
しかし、そんな仙波が気になってしまう真一郎という男も、つくづくドMである。
◆第三話 VS薄幸少女
相手を傷つけたくないから自分から遠ざけて、でも理由もなく拒絶された側はもう傷ついてるよなぁと。
普通なら謝れば済む話も、自分が築いてきた体面とか、プライドとかが邪魔をして、ごめんねの一言が言えない仙波と楓はどこか似た者同士で、だから真一郎は放っておけなかったのかな。
なんというか、最後は推理でもなんでもなかったな。甘酸っぱい青春ですねー。
他人の助けなんかいらないと言っていいのは、普段からちゃんと自己管理ができている人だけかと。真一郎を意識するあまりの仙波のツンデレも本人は無自覚だから始末に負えない。
佐々原さんが徐々に感情豊かになってきたのはいい傾向。無感情だなんて思えない。
フタマタ疑惑の真一郎がどんな裁決を受けるのかが楽しみ。今回はミステリー要素が薄めだったのが物足りなかったけれど、夏休み編の次回は、いきなり館モノ?


