ダフロン

2011年05月24日

装甲のジェーンドゥ!/永福一成

4094512721装甲のジェーンドゥ! (ガガガ文庫)
永福 一成 希
小学館 2011-05-18

by G-Tools

「電離層大厄災」というカタストロフに見舞われ、精密機器や通信機器が使えなくなってしまった近未来。人体を流れる微弱電流で稼働するアーマード・スーツが開発され、さらにそのスーツで戦う地下格闘興行が密かな人気を集めていた。

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 アーマードスーツを着て地下格闘技場で戦う女子高生の近未来学園ラブコメ&スーツバトル。

 女子高生が発勁の達人でアーマードスーツを着て地下プロレスって……とてもB級映画臭がした。
 両親を亡くし後見人の元に身を寄せる主人公の結々子が、生活費を稼ぐためにパワードスーツを着て闘う地下格闘興業に参加し勝ち進んでいくんですが、設定としてやや苦しいものを感じました。
 ぶっちゃけ、女子高生が氣とか発勁の使い手ってだけで、あまりの現実味の無さに苦笑してしまった。

 幼い頃より父親から武術を仕込まれ、体力はないものの運動神経はいいという設定の結々子ですが、自分の足につまずいて転んでいるような、普段のドジっこぶりは体力の有る無しでは違和感あるなぁ。
 スーツを着た途端に動きがよくなるけど、機械的アシストがあろうがなかろうが本来の体捌き、足捌きは変わらないだろ。あと格闘技の達人ほど動きに無駄がなくなり体力を使わなくなるものなのに、どんだけ日常生活で無駄が多いんだよ。

 っていうか、カタストロフなSF世界観は別に無くてもよかったような。戦闘機や戦車が時代遅れで、パワードスーツが次世代の兵器として有力視されてるのは現実も同じですし。
 同棲している三郎とも、他人行儀すぎてお互いに壁があって、これはラブコメって言えるのかな。もっとプライベートでイチャイチャしているような描写があれば色気も出るんだが、素っ気なさすぎです。

 いろいろ惜しいな、というのは、やっぱり主人公があっさりと勝ちすぎて緊張感がないところ。地下興業のバトルにしてもお金目当てのドライ思考なので、読者のモチベーショもイマイチ盛り上がりに欠ける。
 根本的には女子高生がアーマードスーツを着て闘うとか、非現実な状況を読者に納得させる行動原理が薄い。お金が無かったらコンビニでバイトすればいいんじゃね。なんで地下プロレスなんてブラックな職業に発想が飛躍するんですか・・・・・・。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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