ダフロン

2006年07月07日

銃姫7/高殿円

4840115567銃姫〈7〉No more Rain
高殿 円
メディアファクトリー 2006-06

by G-Tools

プロローグ
【満月都市イボリットへ留学したジュディットは、ある雨の夜にチャンドラースと出会う。彼らの下宿に入り浸るうちに、次第に彼に惹かれていくが・・・】

「曇りガラスに描いた顔は、みんな泣き顔になる」

王子様キザス!www


プロローグとか言いつつ、80P近くもある立派な短編。
流星軍の長チャンドラースと、スラファト司令官ジュディットの
かつて若かりし頃に存在していた慕情を描いた追憶編。

どこまでも平和を願うサジットと、
そんな純粋な彼に寄り添えない溝を感じてしまうジュディット。
理想だけでは自由になれない、恋のもどかしさが奥深い。

チャンドラースのセリフが妙にキザったらしい。
さすが王子様、庶民とは含まれるロマン分が違うwww
ジュディットは女学生というより、仕事に疲れた三十路前のキャリアウーマンに見えた。
何気にパリスやオルテッグもにょろっと登場。
こういうアホな集団好き。ゴミどもの生活臭が和んだ。

んー、そういや昔から甘ちゃん主人公好きだよな作者。

第九話 僕のそばにいて・2
【ミトが、あのスラファトの竜王ミトだと知ってしまったセドリック。殺さなければならない、しかし、殺したくない。葛藤する彼の選択は・・・】

躊躇なしやん!


すでに兵士相手に闇魔法をバンバン撃つわ、
人前で銃なしに魔法発動してバサバサ斬り殺してるし!
「殺したくない」って、ミト以外は別にどうでもいいぽい。
セドリックの「スラファト兵士を殺すだけ殺して殺されろ」
ってのは、わりと妥協の産物かな。
あくまでも憎しみが消えたわけでなく、一時棚上げみたいな。

セドリック=闇王なのは、もはや周知事実ですか。
それにバッツとか生きてるのはバカで不死身だからですか?
情報漏洩だけでなく、鉄槌士はターゲット殺し損ねてるし、
どんだけやっつけ仕事なんだメンカナリン。KDDIか。

作者あざといwww

表紙を見て自分の眼より作者の精神を疑った。
ビニーとリリーは何でメイドとナースかよwww
戦場はコスパ会場じゃねぇんだ着替えろwww
いや面白いから、そのままで(・∀・)OK!OK!
エルウィングも、このままネタキャラ一直線かと期待してたのに、次からまたブルー入るのね。むしろ残念な気持ち。

そしてえらい懐かしいペチカやら、ティモシーまで合流。
いままで登場した短編と本編のキャラが一挙に揃い踏み。
そしてアンとアラベスカもセドリックと同じ最終目的地へ。
銃姫最終章にストーリーが収束してきました。

これこそ絶妙のキャラ回し。あと二巻、このクオリティで頼む。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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