![]() | “骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈2〉 五代 ゆう 富士見書房 2006-06 by G-Tools |
【ハイランドの王に仕える骨牌の〈十三〉。それがアトリの本来の姿であった。現実をとらえきれないアトリの前に表れたのは故郷に残してきたはずの親友・モーウェンナだった】
「王の骨牌のひとり、〈塔の女王〉とは、
このモーウェンナのことじゃ」
うぉい! なんだと!
なんだってんですかい、この超展開。
モーウェンナとドドリスの扱いが凄かった。
とくにアトリにまとわりつくモーウェンナがやヴぁい。
幼い仕草にこれでもかと色香を漂わせていて最高にエロい。
決して私がロリコンだからではない、ロリメキを感じた!!
ロナーがなんで娼館なんぞにいたのかもようやく繋がったよ。
加えてロナーが〈十三〉を追い求める理由も明らかに。
兄を助けようと必死なロナーにようやく親しみを感じられた。
だっていつもツンツンで内面語らないだもんこの愚弟。
日本のラノベよりも、海外ファンタジーのテイストに近い。
一人一人の登場人物を掘り下げていくのではなく、
世界観そのものを深めていくのに、ストーリーの大部分が当てられているのが最大の相違点ですかね。
キャラ個々の面白味より、物語のスケールに圧倒される。
むしろ置き去りに・・・
レクチャーが観念的すぎるよアドナイさま。
この世界を理解する重要なカギである骨牌の仕組みが、
どうにも概念的な解説になってしまい、非常に掴みにくい。
あまりに小難しすぎるのも魅力が半減してしまうかな。
その媚びないところがハイファンタジーといえるんですけど。
ようやく自分で道を切り拓き始めたロナーと、
アトリとの間にもシリアス一辺倒のラブシーンを見せつつ。
最後はやっぱり鬱展開へ落ちていくのか・・・いや、歓迎だが。
全体的に文章が固く、場面構成も締めつけすぎなので、
緩めるべきところに一息つけるゆとりがほしいな。
ハードで生真面目なストーリーが好きってMの方はどうぞ。


