7月も突入したので、独自に上半期のまとめなぞしてみる。
ただし、従来の続巻は除き、新シリーズのみに限ります。
とりあえず、この10冊だけ抑えておけば、上半期の傾向は掴めると思い込んでおります。
1.狼と香辛料【著:支倉凍砂/絵:文倉十/レ:電撃文庫】
![]() | 狼と香辛料 支倉 凍砂 メディアワークス 2006-02 by G-Tools |
![]() | 狼と香辛料〈2〉 支倉 凍砂 by G-Tools |
ラノベでは珍しい経済学を扱ったファンタジー。
腹に一物持った商人たちと渡り合う旅商人ロレンスとホロ。
人と神の巧みな恋の駆け引きが魅力。
2.とらドラ! 【著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/レ:電撃文庫】
![]() | とらドラ! 竹宮 ゆゆこ メディアワークス 2006-03 by G-Tools |
![]() | とらドラ2! 竹宮 ゆゆこ by G-Tools |
「私たちの田村くん」で一世を風靡した竹宮ゆこの新シリーズ
またしても恋愛経験の疎い多くの毒男を虜にした魔性の一冊
2巻目は新キャラより、みのりんが面白くなってやがる事実。
3.月の盾 【著:岩田洋季/絵:室井麻希/レ:電撃文庫】
![]() | 月の盾 岩田 洋季 メディアワークス 2006-05 by G-Tools |
色盲の少女が、一枚の絵を描いたことで、人々に希望と、
自分の出生に秘められた絶望を振り払う純愛スト−リー。
岩田洋季はシリアス畑の作家だと思うんですよ絶対。
4.〈骨牌使い〉の鏡 【著:五代ゆう/絵:宮城/レ:富士見ファンタジア文庫】
![]() | “骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈1〉 五代 ゆう 宮城 富士見書房 2006-03 by G-Tools |
![]() | “骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈2〉 五代 ゆう by G-Tools |
世界を構成する骨牌を巡って争われる悪しき異言との戦い。
人の思惑と運命に翻弄される少女アトリの行方が気になる。
ファンタジー史に残る名作の新装版。
5.鋼殻のレギオス 【著:雨木シュウスケ/絵:深遊/レ:富士見ファンタジア文庫】
![]() | 鋼殻のレギオス 雨木 シュウスケ 深遊 富士見書房 2006-03 by G-Tools |
![]() | 鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク 雨木 シュウスケ by G-Tools |
荒廃した世界で動きまわる巨大都市の中の学園モノ。
力を持ちながら剣を振るう理由を求める主人公レイと、
それを取り巻くヒロインたちの青春白書。
6.覚醒少年 エクスプローラー 【著:北山大詩/絵:石田あきら/レ:富士見ミステリー文庫】
![]() | エクスプローラー 覚醒少年 北山 大詩 富士見書房 2006-01-07 by G-Tools |
![]() | 憂感少女―エクスプローラー〈2〉 北山 大詩 by G-Tools |
透視能力を持つ主人公とその力を狙う組織との攻防。
追われる者の緊張感と追い詰める者の興奮を味わえる、
息をつかぬ一進一退の場面構成が絶妙なスパイアクション。
7.学校の階段 【著:櫂末高彰/絵:甘福あまね/レ:ファミ通文庫】
![]() | 学校の階段 櫂末 高彰 エンターブレイン 2006-01 by G-Tools |
![]() | 学校の階段2 櫂末高彰 甘福 あまね by G-Tools |
学校の階段を走りタイムを競うという危険な階段レースにあけくれる階段部。学校中の嫌われ者の彼らが、やがて学校中を熱狂と興奮の渦に巻き込む、熱血スポ根モノ。
8.“文学少女”と死にたがりの道化 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
![]() | “文学少女”と死にたがりの道化 野村 美月 竹岡 美穂 エンターブレイン 2006-04-28 by G-Tools |
本を食べてしまうほど愛してる文学少女遠子先輩が魅力。
ほのぼのとしたコミカルタッチから、太宰の人間失格にまつわるシリアスなストーリーに傾いていくモラトリアムミステリー。
9.メイド刑事 【著:早見裕司/絵:はいむらきよたか/レ:GA文庫】
![]() | メイド刑事 早見 裕司 はいむら きよたか ソフトバンククリエイティブ 2006-04-13 by G-Tools |
![]() | メイド刑事 2 早見 裕司 はいむら きよたか by G-Tools |
国家特種メイド若槻葵、その正体は悪を憎むメイド刑事。
内容は「スケバン刑事」だが、悪党に啖呵を切るメイド燃え。
タイトルのインパクトに釣られた人も多いはず。とかく痛快
10.神様のパズル 【著:機本伸司/絵:D.K/レ:ハルキ文庫】
![]() | 神様のパズル 機本 伸司 角川春樹事務所 2006-05 by G-Tools |
「昨日は文句ばっかり言ってたくせに挙げるのかよ」って?
いや、確かに問題はあるけど、名作なのは否定できない。
ハードなSFですが、読み解くと親しみやすい青春モノです。