レイセンFile3:ワンサイド・ゲームズ (角川スニーカー文庫) 林 トモアキ 上田 夢人 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-31 by G-Tools |
フォースとの一件以来、オートライングループに警戒する神霊班。そんな時、“銃の神”と称するマックルイェーガーがヒデオの前に現れる。彼女の正体は一体!? 新展開に突入、霊を中心に数々の思惑が動き出す!
男なら誰しも夢見るビックガン
宮内庁神霊班に勤めだした元ニート青年の波乱万丈の第二の人生。
こりゃあ、十六インチ二十三口径波動ソルカノン砲じゃねーか、完成度高けーなヲイ。
警察庁、自衛隊、宮内庁に加え、すっかり因縁深い間柄となったフォースの面々と共に南の島へ合宿にやってきて、流されるままだったヒデオがちょっとだけ以前の迫力を取り戻したのがよかったです。
マスラヲの後日談から抜けだして、ようやく独自のストーリーが軌道に乗ってきたというところ。
エロゲ所持の疑惑から逃れた先でフォースやガスマスクと遭遇したり、買い物ついでに銃の神様とデートしたり、しょうもない始まりから意味ありげな出会いへと繋がっていく突拍子の無さが可笑しい。
高校生にハブられたり、上司に振り回されたりされたり、カスマスクおじさん意外と苦労性。
世界観が格好良く見えて仕方がない俺はもう暴走しているのかも知れない。静まれ、俺の中二病。
ヒデオもそろそろ勤め人としての疲れやストレスが溜まってきていたんですかね。
いつも以上に無気力で死んだ目をしていたヒデオですが、それも吹っ切れたのか久しぶりにいいハッタリでした。最近はウィル子やノアレに頼りっぱなしだけど、あのハッタリこそヒデオの武器だよなぁ。
しかし、あと一歩でゼンラーマンに進化できたのに……惜しいのう。メタモルフォーゼは先送りか。
巻末の短編は、愉快な人外たちの狂乱ぶりとヒデオのスライムタイツがツボに入った。これは酷いw
そしてお姫様のデレにはやられた。エルシアさんレギュラー化しようず。というか、巫女さんや婦警さんにもモテモテだし、着々とハーレムが出来上がっていく。ヒキコモリのくせにリア充だと!許せん!
フォースの4人組も自分たちが利用されていることに気づいてきて、さて、次回はどうなるのか。
ときに「ザ・スニーカー」本誌のご訃報にはお悔やみを申し上げます。雑誌がなくても林トモアキさんは全然イケてるから大丈夫だよ。これからも頑張ってください。