さよなら、いもうと。 新井 輝 富士見書房 2006-06-10 by G-Tools |
【トコが死んだのは三日前のことだった。交通事故だった。大型トラックに轢かれたとだけ聞かされた、遺体は見ない方がいいと言われた。そんな死に方だった】
―お兄ちゃんと結婚したい。
末期だな・・・
実の兄との結婚を魔法の日記に願い、生き返った妹トコ。
兄ヒロシは戸惑いつつも、トコとの異常な日常を過す。
初体験projectとか富士見ミステリー文庫かなり末期です。
もういっそのこと富士見L・O・V・E文庫にしたらどないだ?
妹萌え全開!
再会シーンからお風呂でバッタリだったり。
蘇った理由が『お兄ちゃんのお嫁さんになりたい』だったり。
「なでなでして、ぎゅってして」と無邪気に甘えまくる妹。
いつしか毎日一緒に入浴して、同じベットで寝てオイオイオイオイ!!
ちょっと素晴らしすぎやしませんかコレごるぁああああ!!!
最近、「だめあねもいいかな」とか思い始めた俺が悪かった。
やはり「だめあね」なんてのは、「妹萌え」の派生なんだよ。
今なら年上に惑わされずに断言できる。俺は妹が好きだ!
そして眼鏡も好きだ!
この小4サイズの半熟ボディに不釣合いなデカ眼鏡。
ロリで実兄マジラブで、さらに眼鏡っ子! 最強だよこの妹!
そして密かにヒロシに恋心を抱く幼馴染も眼鏡っ子とくる。
見るからにバタくさい黒ブチで、たとえ外しても決して美少女にはならないというのに、この眼鏡が与えるインパクトは何ッ!
眼鏡が! 眼鏡がこんなに奥深いものだったとはッッッ!!!
ごめんなさい
なんていうか本当にスマンカッタ!
正直、私は眼鏡っ子を全然理解できてなかったよーだ。
そして妹と同じくらい幼馴染の気兼ねなさも得難いと感じた。
誰に向かって謝ってるのか自分でもわかんねぇが、
美少女ではなくとも、ミノリンの可愛さにはやられた。
そしてついに魔法が解けてしまったトコとの二度目の別れ。
悲しいような、優しいような、哀しいような、暖かいような。
予想は出来ていたはずなのに、感傷が抑えきれない・・・。
ヒロシの代わりに、何故だかこっちが声を上げて泣きたくなる
とくに最後の四行は危険。モラトリアムなヒロシに感情移入したまま無防備に読んでしまうと、女々しい奴は絶対に泣く。
これだから悲恋モノは大嫌いなんだ・・・・・・。・゚・(ノд`)・゚・。