ダフロン

2011年03月23日

ごめんねツーちゃん -1/14569-/水沢黄平

4829136251ごめんねツーちゃん ‐1/14569‐ (富士見ファンタジア文庫)
水沢 黄平 村上 ゆいち
富士見書房 2011-03-19

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イブ。それはツバサが永遠に無垢でいるために生まれた人格。ツバサとイブ。二人の女の子との出会いは、いつもの気怠い夏を、忘れられないものにしてくれた。それは、少しばかりややこしく、少しばかり哀しい気分にさせられるものではあったけれど。高2の夏。まぎれもなく、オレは、1/14569の彼女と恋をした。

 
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 で、これのどこがおもしろいの? 少なくとも私には、なんら面白味を感じなかったんだが……。
 主人公が多重人格のヒロインの人格の一人に思い入れを抱いて、人格の統合で消えていく彼女の存在を嘆くお話とか、プロットからして読み手にとって楽しいストーリーとは思えないんだけど?
 感傷的すぎて登場人物に共感できないために話に置いてけぼりでわけがわからないわー。

 まずヒロインが完全記憶能力者で多重人格とか、10年前くらいに流行ったキャラだよね。
 ツバサもイブも奇抜な言動と奇橋な行動がとにかく精神崩壊じみていて、天然やマイペースという言葉で許せる『可愛さ』とは遠くかけ離れたキャラになっていて魅力的に感じなかった。
 もっとツンデレとか、元気娘とか、クールとか、受け入れやすいキャラ立ちができなかったものか。

 ユキムラと関わり合おうとするのかもさっぱりわからなかった。あんな見るからに人間性が欠如した人間気持ち悪いじゃないですか。というか、この話ってツバサについての主人公の回想のはずなので、ストーリー進行上まったく必要無い他人であるユキムラが出てくる事がまず変じゃない?
 しち面倒くさいお悩みキャラを殺して読者の心を揺らしたかったんですね、はいはい。ありがちー。

 せめて主人公とヒロインの会話ぐらいは面白くして欲しかった。ツバサもイブも言葉のキャッチボールがまったくできてなくて、言ってることがちゃんと伝わってるのか、とてもイライラさせられました。
 ワダツミが一番マシじゃないかな。なんで彼女だけ嫌うのかそこもイマイチ理解不能。イブに残って欲しいなら自分から何か行動すべきだと思うんだけど? 始終、受け身でいる主人公が一番嫌いでした。

 こういうセンチメンタルにgdってく話が書きたければ、一般文芸にいけばいいんじゃないかなー。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お前は何もわかっていない
理解できないから面白くないなんて、自分は馬鹿というのと同じこと
Posted by 名無し at 2011年11月17日 22:18
そうですね。売れてないから面白くないというべきでした。すみません。
Posted by 愛咲優詩 at 2011年11月18日 04:37
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