![]() | シャドウ・ネゴシエイター神魔の交渉人 (角川スニーカー文庫) みなみ ケント Riv 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-02-26 by G-Tools |
人が住む世界の裏には、見えない隣人がいる。神や魔と呼ばれるものたち。彼らは時に人の前に姿を現し、人間世界を脅かす。そんな事件に対応する特別な組織『影の外務省』に所属する原科杏司は新米交渉人。いきなり任された“連続少女失踪事件”の現場に急行するとそこに待っていたのは─
あなたに願う、私にできること
人外の者たちとの交渉を仕事とする新米交渉人がチームの仲間と共に挑む新魔交渉アクション。
ヒロインたちよりも主人公が一番可愛いんじゃないかと一瞬思ってしまった自分が怖い。
人外の存在が関与しているとおぼしき連続少女失踪事件の現場に駆けつけた新米交渉人の主人公・杏司が、対話を通して犯人の心の闇を明らかにし、信頼を築いていく姿が心温まりました。
ありそうでなかった設定やキャラクターは悪くないんだけど、いまひとつ決め手が弱いかなぁ。
可愛い女の子としか話したくないという犯人のワガママによって、女装して交渉に当たることになってしまった杏司だけど、何も相手の言うがままにならずともよいのに。似合ってるからいいんですが。
人見知りだけど芯の強いフミノや頑固だけど女らしい千沙斗もそれぞれ魅力的なヒロインですが、そんな二人の美少女の間に混じっていても、まったく違和感がなさそうな、まさに理想の女装男子である。
そもそも、こんな未成年ばかりのチームに現場を仕切らせてて、大丈夫かこの組織は。
まあ事件自体も、勘違いした箱入りお嬢様のママゴト遊びみたいなものでしたが。正直、こんな奴の要求なんか聞かずに、強引に武力投入して制圧してしまえばいいんじゃないかと思ったりしました。
ワガママな犯人の要求を叶える為に、神様と交渉って、そっちの方がハードル高いんじゃね?
問題は杏司が『交渉人』と言いながら全然交渉してなくて、全部行き当たりばったりなところ。
タイトルからすると、そこが話の核なのに実際、殻を剥いてみたら中身がないとか、詐欺ですやん。
ストーリーも薄い気がするんですよね。この程度の事件の内容で、こんなページ数いらなくないか?
キャラクターはよく描けているので、もっと時間をかけて話を練ってくれればもっとよくなると思います。


