ダフロン

2006年06月07日

ジューンブライド上等。/三浦勇雄

4840115400ジューンブライド上等。
三浦 勇雄
メディアファクトリー 2006-05

by G-Tools

【6月のある日、鉄平の元にまたまた現れた槍ヶ岳から「今日はゆかりさんの婚約式です」のひと言。ゆかりが政略結婚なんぞ承諾するはずがないと思いつつも、会場に向かった鉄平だったが】

東京湾に浮かぶ豪華客船『ごぉじゃす・くるぅ』の船内で、
古都ゆかりと芥川小春の婚約式が行われようとしていた。
当然、阻止すべく船に乗り込む鉄平だが、しかし、そこにはOTVもBTVも計画していない罠が待ち構えていた。

花嫁を奪還せよ!

いつもよりさらに、さらに鉄平がクソ熱っちぃです。
今度こそ槍ヶ岳のフォローなしに命の危機に晒された鉄平。
しかし、まんまとハメられ、そしてなにより恋人を奪われておいて奴が黙ってるワケがない!

奪われたら、奪い返せ!
そして男の喧嘩はやられたら、やり返せ!
絶対に認められない婚約式阻止に向けて、反撃を開始した鉄平の繰り広げるノンストップのラッシュ&ダッシュ!
ボロボロで、全然スマートじゃない鉄平がやっぱりカッコイイ。

そしていつもは傍観者の槍ヶ岳も熱い。
お気楽な彼女に秘められた根性、見せてもらいましました。
人の人生を覆すようなエンタータイメントを夢見る女の覚悟。
まさに彼女は人の幸福のために動いていたんだ。

祝! うっかり婚約!

しかし、去年の暮れに仲良くなって、2月に交際開始。
そして6月にプロポーズって、オイオイ、早いってオマエラ。
しかし、不思議と彼らをやっかむ気持ちは浮かばない。
お互いの愛を貫き、どんな壁や逆境にも正面からぶつかって乗り越えた二人に、いまなら素直に「おめでとう」と言える。

思えば、芥川小春なんて舞台のホンの端役だったのです。
鉄平にとって恋のライバルなんて始めから眼中になかった。
あくまで鉄平と勝負をしていたのはハヤミマコト。
どんな陰謀を巡らそうと、今回の騒動は、すべて鉄平とハヤミマコトのお互いの生き様をかけた喧嘩だった。

むしろ芥川小春は、ゆかりの根性に負けた。
1巻から一番変ったのは実は古都ゆかりだと思う。
むしろこのシリーズは、孤独な薄幸少女が未来への希望を得るまでの成長物語だったのかもしれない。

エンディングまで一気に熱で押し切った作者の勢いは凄い。
ただ1巻のインパクトを超えるストーリーを出すのは相当難しかったんだろうか、スケールに波があったのは気になる。
次が決まってないぽいですが、上等シリーズは今回で綺麗に幕を下ろしてしまって、さらなる新境地を目指してほしい。

三浦ならもっと上にいける。惚れ直しました、結婚してください。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(4) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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