![]() | ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) アサウラ 柴乃 櫂人 集英社 2011-02-25 by G-Tools |
ある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが―。
強敵にして、戦友なる者たち
半額弁当を求め、夜な夜なスーパーの弁当売り場に集まる狼たちの誇りと魂をかけた戦いの物語。
このシリーズの主役って、半額弁当じゃなくてどん兵衛なんじゃないかと思うようになってきた。
修学旅行で槍水の留守中、突如現れた元HP部・烏頭の言葉の毒により、狼としての活力を失ってしまった洋が、仲間たちの励ましによって一回り逞しくなって復活を果たす光景に胸が熱くなりました。
徐々に明かされていくHP部崩壊の真相、味と深みを増していくストーリーから目が離せません。
親からの仕送りが途絶え、仕方なく白粉に食事を貢がすつもりが、逆に洋が餌食になっていたとは……。白粉先生には到底敵う気がしない。ただ白梅は若干ハードルが低めになってきたような。
著莪との気のおけない関係も相変わらずいいなぁ。アレで何故、恋愛関係に発展しないんだよ!
洋ももう少し女性の扱いに馴れていたら、ああもあっさり烏頭の手玉に取られることもなかったろうに。
金城優を釣るエサとして利用されていたと知って、落ち込む洋の背中を押す梗が素敵でした。
烏頭も嫉妬で他人を陥れるのではなく、自分自身を磨くことに専念していたら。一人で悩まず、支えてくれる仲間がいたら、今頃こうはならなかったでしょうね。元の素材はいいんだから、もっと自信を持ってもよかったのに。神聖な狼の戦いの場に不純な動機を持ち込んだのが彼女の過ちだったのかな。
終わってみれば、烏頭も可哀想な女の子でした。彼女もいままでずっと失恋の痛手から立ち直れずに苦しんでいたんだろうなぁ。山乃守さんにはしっかりケアしてあげて欲しい。
ライバルでもあり志を同じくする仲間である茶髪や顎髭といった誇り高い狼たちも格好よかった。
正直、金城優よりも新顔のウルフヘアがいい味出していたけど、次回への布石なのだろうか……。


