ダフロン

2011年02月21日

羽月莉音の帝国 6/至道流星

409451256X羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫)
至道 流星 二ノ膳
小学館 2011-02-18

by G-Tools

決死の覚悟で莫大な投資をした中国での衣料チェーン事業が、反日暴動で崩壊寸前。絶望的な状況の俺たち革命部の前に、日本闇社会のフィクサー海胴総次郎が現れる。「CIAに行くぞ」と言って莉音と俺を連れ出すのだが――海胴ってCIAを裏切ったせいで何度か殺されかけたはずじゃなかったか?

 世界と君の二者択一

 自分たちの国を建国するため、ベンチャービジネスに乗り出す高校生たちのサクセス起業ストーリー。

 ツンデレ海胴さんがうわああああ!! まさかこんなところで……。極悪人でしたが偉大な人でした。
 反米暴動で進退窮まった革命部が、CIAや洪門から得た情報を武器にいざ巻き返しを計るというところで予想だにしない事態に息を飲んだ。ここまでくると実業家のやることじゃねぇよ。もうずっと前からか。
 巳継と莉音の関係も少しずつ変化して、恋愛パートの行方もさらに見逃せなくなってきました。

 いやぁ、それにしても殺しても死ななそうに思えた彼が、こんなあっさりと居なくなってしまうとは。
 これまで振り回されてきたのにああなってしまうと彼の人生も可哀想なものに思えてくるんですよね。
 それでも人生の最後で自分の後継者を見つけることができたのが唯一の救いだったんでしょうか。
 彼が莉音たちに残していってくれたものは、現金以上に頼りになる力となることでしょう。

 そして次なる一手・『スケール追求』でついに世界に羽ばたいた革命部の躍進ぶりが華々しい。
 というか、やってることは世界平和を人質に金を引き出しているのとかわらないような……。
 破綻するときは世界と心中よ、って、酷いビジネスもあったもんだ。投資詐欺じゃねぇのかこれ。
 集めた金でとうとう核ミサイルの開発まで……、海胴が可愛く思えるようなテロリストっぷりである。

 こんな奴らに世界の行く末を任せるのはちょっと不味いんじゃないかと思い始めてきた。
 初出のカルヴァート公爵は思い描いていた印象とは正反対で親しみが持てて好きになれそう。
 次回の舞台はロシアか中東ですかね。タイムリーに民主化ドミノを物語に絡めてきそうですが。
 シリーズも折り返し地点、革命部の行く手にどんな世界が待ち受けているのか。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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